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「株式投資の残酷さ」億り人と大量の名もなき退場者 

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ー投資コラム
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株式投資は残酷

株式投資は残酷です。

 

ボクシングや柔道,レスリングなどは、

体重が力の強さに直結する事を考慮し、

公平な戦いが出来るように階級が分けられます。

 

しかし、株式投資において公平さなどありません。

保有する資産額によって、階級別に分けられるなんてことはなく、常に無差別級。

10万円だけ握りしめて市場に参加している人も居れば、

1億円以上の資金を軽々と運用している人もゴロゴロいます。

 

経験や知識、日々得られる情報量の差も考慮してくれません。

「先週始めて株買いました」って素人もいれば、

「株の売買で20年食ってます」みたいな猛者も等しく市場に参加しています。

 

新米投資家が何も知らずに相場に参加したら、

酸いも甘いも知り尽くしたベテラン勢に刈り取られるのは当たり前。

 

こういった理由から投資初心者は、少額の投資から始める事が推奨されます。

表に出ている人が全てではない

市場が盛り上がってくると、

儲かっている、勝っているという人が多く出てきます。

 

逆に負けているという人はほとんど居ないんじゃないかというほど

目立たなくなります。

 

つい1年前の暴落時に投資を始めて、

もう億り人という人も出てきます。

ここまで豪快な勝ちとは行かずとも、

何十万、何百万、何千万勝ったとSNSで発信する人が目につくようになります。

 

まるでみんなが勝っているかのように。

 

市場、株価が騰がり続ける事が出来るなら、

参加全員が勝つこともできます。

 

しかし、相場が騰がり続ける事はありません。

この騰がっている期間や金額が大きいほど、いつか大きな下落が発生します。

これは予言ではなく、歴史から証明されています。

 

そして、大きな下落の前に、

一見、騰がり続けているように見える相場にあっても

調整が入って株価を少し押し下げる事は日常茶飯事です。

 

騰がったときにジャンピングキャッチして、

ちょっと下がった押し目に損切りしていたら、

いつまでたっても勝てません。

 

誰かが株を買ったという事は、誰かが株を売ったという事。

誰も売らない相場では、誰も買う事は出来ません。

買った・売ったがある以上、勝った・負けたがあります。

もし勝ったも負けたも無いのであれば、

手数料をせしめた証券会社だけが勝ったということです。

 

負けた人は通常SNSや雑誌で喧伝する事はありません。

勝った人だけがSNSやメディアに露出します。

 

そういった理由から私達の目につくのは、

勝っている人達ばかりとなります。

まるで負けている人は存在しないかのよう。

 

勝ってばかりいる人・あっという間に資産を何倍にもした人・たったの数カ月で億り人

と、見受けられる人も出てきます。

 

しかし、現実には投資で勝っている人の割合は、1割程度と言われます。

さらに、この1割というのが、

退場済みの人を入れているわけではないという事実。

今生き残っている人の中で負けたまま市場に参加しているのが9割。

恐怖でしかありません。

 

投資で大勝し、多額の資産ともに相場から自ら卒業する人と、

大負けし、資産の大半を失い退場を余儀なくされる人。

 

どちらが多いかは明白ですよね。

リスクとリターン

投資未経験もしくは、投資を始めてすぐの方は、

「1億円も稼ぐなんていいなぁ」なんて単に憧れて思うかも知れません。

 

しかし、投資を本気でやり始めればすぐに分かりますが、

1億稼ぐということは、1億失う可能性もあるということ。

得る可能性があるなら、失う可能性だって等しく存在します。

リスクとリターンはトレードオンです。

 

トレードで、1億稼げるだけのリスクを取り、成功された人だけが億り人になります。

長期投資で、時間と入金力、複利のチカラを使って地道に達成する人もいるでしょう。

この場合は時間を失います。

 

どちらの投資も何かしらのリスクをおっています。

 

また、複利を活かすには多額の資金を長期に市場投下する必要があります。

5,000万円、8,000万円。何千万円もの資金を常に市場に投下していると、

たったの数パーセンント株価が変動するだけで何百万円と言う資産額が刻一刻と変動していきます。

大暴落なんて起きた時には、せっかく時間を掛けて積み上げてた資産のほとんどを失う可能性だってあります。

暴落が落ち着いたらきっと元通り、もしくは前よりももっと高い株価になるでしょう。

しかし、落ちた時に売らずに耐える事が出来ればその恩恵にあずかれますが、

狼狽売りしてしまえばそれまで。

損失だけ計上して、後は上がっていく株価を指を咥えて眺めるしかありません。

 

また、長期投資で複利でガッポガッポではなく、

個別株にドカンと資本投下して勝負する事でも資産を大きく出来る可能性があります。

しかし、その大きく賭けた銘柄がこけてしまったら…‥

 

大きく賭けなきゃいいと思うかも知れませんが、

キャピタルゲイン(売却益)はの金額は、株数×値上がり金額で決まります。

例え株を買った時の株価から10倍になったとしても、

1万円分しか保有していなければ10万円にしかなりません。

 

これが100万円分持って居れば1,000万円になります。

1,0000万円かけていれば、1億円になります。

 

投資は残酷です。

多くの資産を持つ者が勝ち易いようにできています。

投資なんて所詮はギャンブル

投資はギャンブルです。

これには様々な意見があるとは存じていますが、

少なくとも私はそう思っています。

 

長期投資にしたって、粉飾決算が露呈されれば株価は崩壊します。

また、10年後には今では想像もできないテクノロジーが開発・普及し

現存する産業が壊されるかも知れません。

 

1年後の今日、自分がどこで何をしているかも分からないのに、

10年後、20年後も他人が運営する企業を信じて投資する。

自分の大切な資産を投下し、その企業業績と株価上昇を期待する。

 

これをギャンブルと呼ばずして、なんと呼ぶのか私には分かりません。

投資家それぞれの考え方・理念・信念もあると思うので、

他人の考えにどうこういうつもりはありません。

私はこう思うというだけです。

 

また、投資だけではありません。

幼少期からあるスポーツや楽器、芸能など一つにのめり込んで

全ての時間、全ての心血をただ一つのことに注いでいる人達も居ます。

 

全てを投下し集中して行ったその対象で、

お金を稼ぎ生活できるようになり、

いわゆる「成功する」事が出来ればいいでしょう。

皆が憧れるヒーローになれます。

 

しかし、失敗したらどうなるでしょう。

スポーツだけしていたら学業をおろそかにしているかも知れません。

ピアノやバイオリンなどにのめり込むばかりに

そもそもろくに学校に行っていないかも知れません。

他の事は一切禁止され、ボール遊びも外で遊ぶことさえ許されず、

寝る時間以外の全ての時間を注いだ結果、もし最終的にモノにならなかったら?

 

ある日突然そののめり込んだものから卒業を迫られる。

人生のほとんどを費やしてきた対象から見捨てられる。

これも有る意味ギャンブルです。

 

これに限らず、人生なんてどちらに転ぶか分からないギャンブルの連続。

それが投資だけはギャンブルじゃないなんて言えるわけが無いと思っています。

リスクはコントロール出来る

投資に限らず、人生はギャンブルと上述しました。

そしてギャンブルにリスクはつきものです。

 

しかし、どれほどのリスクを掛けて、どれほどのリターンを求めるか。

これは自分でコントロールすることが出来ます。

取るべきリスクを自分でコントロールするということです。

 

これまでの人生を1発逆転!大きく世界を変えてやる!って人は

それに賭けるのもありだと思います。

だって今の時点ですでに最低な人生だと思っているなら、それより下はありません。

こういったら語弊があるかも知れませんが、

守るべきものがない人間はとてもつもなく強いと思います。

 

だって怖いモノがないから。

病気で長くは無いけどまだ動ける犯罪者など無敵です。

捕まっても死ぬし、何もしなくても病気で死ぬ。

だったら巻き添えに誰でもいいから殺してやるとか思っている人は、最強最悪です。

そんな人には関わりたくないですが。

 

ちょっと話が反れました。

元に戻します。

 

犯罪者はおいておき、誰しも守りたいもの・守りたい人が居ると思います。

なので、ヤケになって投資をする、人生を棒にふる必要はなくて

リスクをコントロールして、着実に資産を増やして行くのが良いと思います。

 

例えば、今10万円しか持っていない人と、すでに1,000万円持っている人。

どちらの人も目標保有金額を2,000万円にしたいとします。

それぞれの選ぶべき選択肢を考えてみましょう。

 

10万しかないならイチかバチか数倍になるかも知れないけど、

0になる可能性のあるものに賭けるのも選択肢の一つです。

それじゃないといつまでたっても2,000万円もの大金には近づくことさえ出来ません。

小さな金額から倍にして、それをまた倍にして。

それを繰り替えす。

2倍にするのを4回繰り返せば160万円です。

7回繰り返してようやく1280万円。

あと1回、8回2倍にする事が出来れば2,560万円。

目標達成です。

しかし、1度でも失敗すればまたゼロからスタートです。

 

これが1,000万円から始める人はどうでしょうか。

2倍かゼロになる1発で勝負するのもありですが、選ぶ人は皆無でしょう。

わざわざそんな危険を冒す必要がありません。

 

1,000万円もすでに持っているなら、

リスクをコントロールして、いきなり2倍にするのを目指すのではなく、

少しずつ刻んで増やして行けばいいのです。

例えば20%ずつ増やして行くケースでは、

1,000万円の株を20%上げる事が出来れば、1,200万円です。

1,200万円をまた20%上げれば、1,440万円。

1,440万円を20%上げれば1,728万円。

最後の4回目に1,728万円を20%上げれば2,073万円達成です。

2倍にするのではなく、たったの20%上げる事を4回繰り返すだけで2,000万円に届きます。

 

20%の上昇を狙っているので、

失敗したとしてもいきなりゼロになる事は限りなく起こらないと言えます。

失敗してもやり直しが効きます。

 

10万円しかない状態と、1,000万円持っている状態。

それぞれ取るべきリスクが全く違います。

 

増やす割合を高くすればするだけリスクを伴います。

もちろん10万円を20%ずつ増やす方法だって選択肢の一つでしょう。

むしろ20%資産を増やすってそもそも大変な事です。

でも、10万円から地道に始めたとして、

いつになったら目標に届くでしょうか。

26回目です。

10万円×1.2倍=12万円 12万円×1.2倍=14万4千円

と、繰り返し26回目に1,000万円に到達します。

これを長いとみるか、すぐに達成できると考えるはお任せしますが、

かなり遠い道のりだと言えます。

なので、始め資金が大切。もしくは資金を追加していく入金力。

とても大切です。

入金力=投資力と言っても過言ではない

毎月100万円追加資金が準備出来る人と、5万円にも満たない人。

残酷ですが、どう考えても100万円準備出来る人が有利です。

当然ですね。

というか、毎月100万円も投下できる人は

将来のお金とか今の生活とか悩み無いんじゃないでしょうか。

1年で1,200万円です。

投資でわざわざリスクテイクしながら増やす必要無くね?って私から見ると思います。

貯金してればいいじゃん。それだけでお金持ちですし。

 

なので、極論を言えば、

投資でお金を増やすべきなのは、お金を持っていない人、

十分に稼げていない人のはずなのです。

だって、金持ちはもうお金持ってるんだから投資必要無い。

生活に困らないし。

 

でも、投資活動でしっかり資産運用し、着実にお金を増やしているはお金持ちの人達です。

お金を持っていない人は投資に目もくれず、日々の生活費や浪費にお金を無くしていく一方で、

お金をすでに持っている人が、お金大切さを認識し、節約し投資でまた増やしている。

これが金融リテラシーとなり、代々受け継がれていく。

お金持ちはもっとお金持ちになり、貧乏人はいつまでたっても貧乏。

 

であれば、貧乏人はどうするべきか。

金を稼ぎ、ケチり、貯め込み、投資で増やす。

これしかありません。

 

ケチというより倹約。必要な時=投資にお金を回すべきであって、

お金は不要不急の浪費に使うべきものではありません。

もちろんたまの浪費はありですが、

いつもいつも、頑張った自分へのご褒美ってことを言い訳にしていたらキリがありません。

 

先ほど10万円の投資資金では2,000万円まで程遠いと言いましたが、

追加で資金投入し続ければ良いだけです。

少額でも投資で増やす+追加で入金していく。

それがまさに積み立て投資と言うやつですね。

これは個別株でやる必要はなく、インデックス投資で良いと思います。

良く分からないかも知れないけど、

なんとなく定期的に資金をひたすら積み立てていくのが大切って事だけ知っていれば十分です。

億り人になりたい

上記のように、億り人になるには、

始めの資金を多い所からスタートするか、

少ない貯金からでも時間を掛けて投資で少しずつ増やして行く。

 

両方無理なら少額をギャンブルトレードで爆発的に増やす。

 

メディアに出てくるような短期間で資産を億に乗せました!

みたいな人は、ほぼほぼ100万円程度の資金を倍々ゲームで売買し、

連勝に連勝を重ねて達成した凄腕・爆運の持ち主です。

 

テレビや雑誌、YouTubeなどメディアに出てお話されている事もありますが、

ほとんどのトレード手法は誰もが行えるものではなく、

リスクマネジメントの観点からは、とても推奨できないリスクを取り、

すべて辛くも切り抜けてきた勇者様です。

パンピーの我々がおいそれとマネできるものではありません。

 

それくらい1億円というのは、何かを犠牲にしなければ達成できない金額です。

億を超える資産形成を達成した方と同じ手法を取ったとしても、

買うタイミングも違えば、市場状況も違う、売り時も違えば、

耐えられる含み損も含み益も人それぞれ異なります。

 

手法さえマネすれば勝てるなんて甘い世界ではありません。

同じ銘柄を買っても、勝つ人もいれば、負ける人も存在します。

 

マネではなく、自分で考え行動する事が必要です。

そもそも1億円も必要か?

このブログにたどり着いてしまったくらいですから、

今から投資をして増やそうとされているのだと思います。

 

その増やしたいと思っている金額はいくらですか?

あなたはいくら欲しいと思っていますか?

そして、そのお金で何をしたいと思っていますか?

 

このブログでも度々触れていますが、

ゴールを設定しないといつまでたっても終わりが来ません。

いつになっても幸せになることは出来ません。

 

○○千万円で田舎に移住でアーリーリタイアでもいいし、

プライベートジェット買ってどこ行きたいでもいいし、

稼いだあとは何もせずにぼーっと生きていたいでもいいです。

 

なんでもいいから、あなたの目標を決める事が何よりも重要です。

ただ漠然と稼いでいるだけでは終わりは来ません。

 

私の場合は、1億円ゲットしてそれを5%で運用して

後は悠々自適な生活が今のところの目標です。

それが株式投資によるものなのか、サラリーマンによる収入なのかは関係なく、

とりあえずそこを目指しています。

宗教じゃないよ。

最終ゴールさえ達成できれば、すべてを犠牲しても幸せになれるわけではありません。

やっぱり今現在の日々の生活、毎日が楽しくないと。

「いつか達成する日」の為に、人生の大半の時間を失ってしまっては

何のための目標か分かったものではありません。

 

大切なのは、今をどう生きるか。

 

「死ぬときに後悔すること」で良く言われるのが、

やりたい事をすれば良かった仕事ばかりしなければ良かったなどがあります。

いずれもいつかやりたいことができるようになる仕事は生活のためなどと、

今をないがしろにした結果の後悔です。

 

今を楽しみ浪費しろってわけではありません。

しかし、今を楽しめない人間が将来楽しめるようになるとは思えません。

良いあんばいで行きましょう、生きましょう、逝きましょう。

人生において、今が自分のハイライト

常にこう思えるように居たいものです。

後悔の無い人生を。

 

ということで、投資じゃなく人生論みたいになってしまいましたが、

短期間で億り人になれるのはごく一部の限られた人達だけで、

それ相応の死線を必死の覚悟で潜り抜けた猛者たちです。

この猛者達の足元には数えきれない数の相場退場者が転がっている事を忘れてはなりません。

 

また、時間を掛けて達成する場合には、

一朝一夕など到底無理で何十年と時間を掛けて、

資産を積み上げ続けてようやく見えてくるもの。

 

どちらの場合もリスクはあります。

というか、リスクのない人生などありませんので、

自分が後悔しない選択をし続ける、

間違ったと思ったら方向転換する。

1歩でも間違えたら、お先真っ暗みたいなリスクテイクはせずにいきたいですね。

今日1億稼いでも、明日失ってしまったら意味はありません。

 

ではでは。

皆様の人生に幸あれ‼