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長期投資は含み損の言い訳にはならない

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ー投資コラム
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含み損と長期投資

何より大切なお金との付き合い方 正しい金銭感覚

ども、おっさんマガジン編集長です。

 

突然ですが、皆さん、

含み損抱えていますか?

 

恥ずかしながら、私はたっぷり抱えています 笑

 

タイ株投資を始めて数年これまでは、

長期投資を考えての事だから、短期的なマイナスは気にしなくてよい

と考えるようにしていました。

 

しかし、よく考えてみると、これは間違いではないけど、

投資の最適解ではないなと思うようになりました。

 

そこで、今回はこの長期投資と含み損について

つらつらと書きたいと思います。

 

最近、ネット界隈では、

このブログを読むと

■○○が理解できます

とか

■○○の手法が5分で身につきます

みたいな書き方をされている素晴らしい知見をお持ちの方が多くいらっしゃいますが、

私はそんな勝ち組ではありませんので、

負け組代表としてこんな奴もいるんだなぁと気軽に読んで頂ければ幸いです。

 

もう1つ、一口に負け組と言っても、

今勝っているか、負けているかは人生という長い旅路で考えれば

大した問題ではないと考えています。

 

人生100年と言われるこの時代に、

20代、30代、40代50代で成功、失敗したところで、残り50年も有ります。

その倍の長さの人生が待っています。

 

大企業の高給取りが定年前に解雇される、またはその企業自体が倒産する。

フリーター、契約社員が一発当てて大金持ちになる。

どちらも同じようなもの。

 

何が言いたいのかというと、

一時的な収入の多寡は人生における資産形成において、

必要条件ではあるけれど、十分条件ではないということ。

 

例えば、宝くじが当たった人って大体不幸になっていますよね。

多くのスポーツ選手も、人生半ばですでに一般人の何倍もの生涯年収を得ながら、

現役引退後に財政的に失敗していますよね。

 

これは、お金との正しい付き合い方、使い方、増やし方、保ち方を分かっていないから。

1,000万の年収で資産100万円も無い人より、

300万円の年収で資産1,000万円の人の方が、

今後の資産増加を予想したら、きっと後者の方が優位だと思います。

 

年収で有利なのは、1,000万の人。

でもお金のマネジメントで優れているのは年収300万の人。

 

こんな感じで、お金との付き合い方は上手に。

何百万、何千万と稼いでいても使えば使うだけ無くなります。

貯め込んでばかりではつまらない人生だけど、

お金はあって困るものではありません。

 

ですので、年収が騰がるにつれて生活レベルも上げていたらキリがありません。

消費・浪費・投資のバランスに気を付けながら、いかに適切な金銭感覚を持ち続けるか。

自分のスタイルに即した日々の生活、投資活動をしていきたいですね。

 

ベテラン投資家と素人投資家

話を戻しまして長期投資について。

 

巷で頻繁に耳にしますし、自分もそう思い込んでいたのが、

ベテラン投資家はちょこちょこ売ったり買ったりなんてしない。

一度買ったらその企業を信じてずっと保有し、配当金を貰い、

その配当も再投資し複利でますます資産を大きくする。」と。

 

この一見耳障りの良いフレーズには2つの認識間違いが存在します。

ベテランと素人 大きな違い2つ

1つ目は、

大半の素人投資家の資産額は、それほど大きくなく、

それゆえ配当額も少なく、複利運用をしても額が小さい事。

 

これは、複利再投資の手法を否定しているものではありません。

 

時間を掛ければ雪だるま式に増えていくので、

広く推奨されている投資手法です。

 

しかし、いかんせん時間が必要です。

投下する資産を大きくしてスタートダッシュをするか、

初めは少額で良いから時間を掛けるか。

 

現在、20代で50代でリタイアしたい、時間は30年間という場合と、

すでに30代も終盤に差し掛かったおっさんで、

給与の伸びもそれほどない、でも早く退職したいとなったら、

時間が必要な長期投資も必要かと思いますが、

短期投資で適度なリスクを負う事も必要となります。

リスクなんて無いに越したことはありません。

しかり、綺麗ごとではなく、リスクのないところにリターンはありません。

若者だって時間を掛けるというリスクを負っているわけです。

 

2つ目は、

ベテラン投資家と素人投資家の情報収集能力、企業分析力を同等に考えている事。

彼らは、その企業が属し・関連する業界の将来性や、企業トップのビジョン、

業績や競合他社との力関係など、念には念を入れて多く会社を調べてあげ、

かつ、その中でも特に有望だと判断した企業のみその株を購入します。

 

その一方で、素人投資家は、

今の株価がどうなっているか、売上がどうなっているか、

利益がどれくらい残ってPERはどれくらいなど、

せいぜいそんな浅はかな現時点での情報のみで売買の判断をしているのではないでしょうか。

少なくとも私がそうでした。

 

また、もし同じだけの企業に関わるデータ量を入手したとしても、

その数字や情報から読み取る事ができる現状や将来性も

想定するより具体的な将来の業績予想の正確さも全く異なります。

 

素人投資家は、表面上かつ、現段階での状態のみから判断するがために、

根拠に乏しく、当然自分の決断に自信もないために、

株価が少しでも上がろうものならすぐに売りたくなるし、

下がってもまた売りたくなります。

 

しかし、株価が下がってから売るとなると、損失を確定することになります。

「損失を確定する」

それだけの理由が明確に考える事が出来るのであれば、

迷わず決断できるでしょう。

しかし、買った理由も弱ければ、売る理由もまた特に見出す事が出来ないのが現実です。

ダラダラと株価が下がっている待っている間に、

大きな損失を被るところまでその株と一緒に沈んでいってしまいかねません。

 

ベテラン長期投資家は多少株価が騰がろうが下がろうが、

株価の変動のみで売買の決断を行う事はありません。

不祥事であったり、業界・産業に多大な影響を与えるニュースや発見がされたなど、

その企業の将来性を揺るがす事態になった場合に売買の検討をします。

 

だって、将来性がゆるぎないものであれば、

株価が上がるまでずっと持っていれば、配当も貰えるし、

入った配当金で買い増しもできるから一石二鳥。

 

ベテラン投資家のと素人投資家の売買決断理由の根拠の違い。

まずは、買う理由・売る理由をしっかり説明できるようになってから買う事でしょうか。

そもそも長期投資とは

応援したい企業に自らの資産を投下し、10年20年の長きに渡ってその会社と一緒に成長していくこと。

企業は業績アップを通じて、企業価値、規模を大きくする。

投資家は、投下した資産に応じてその企業の株価上昇と、配当の形で恩恵を得る。

日本での企業生存率

10年、20年を見越した投資をすると言いつつも、

日本で、20年後の企業生存率は0.4%だと言われています。

現存する企業250社に1社しか生き残れないということです。

 

この0.4%しか生き残れないというのは、

実際事業を行っているかも疑わしい個人事業主も含めた

日本のデータらしいので真偽のほどは明らかではありません。

 

しかも、私たちが投資するのは、株式上場を果たした選抜された企業ですので、

より大きな資本を持った企業です。

ここで上場企業に限って言うと、数値は大きく異なり20年後生存率は52%にまで跳ね上がります。

しかし、2社に1社の株が20年後には紙くずになる計算です。

 

50%なら恐れるほどではないかも知れませんが、

さらにタイ株となった場合には、申し訳ないことにデータもなく、

正直、想像もつきません。

 

日本でさえ1/2で会社が無くなるかも知れないのに、

長期投資を前提にして、将来性を考えた投資が出来るでしょうか。

また、リアルタイムでタイ語情報を収集することもできない非タイ語話者が

どれほどの正確性を持って企業状態を分析できるかと自分を疑ってしまいます。

 

これはあくまでも個別株での話ですので、

個別の銘柄に対する投資に不安を感じるくらいであれば、

自動的にファンドマネージャーやAIが、一般に情報が出回る前に調整したり、

災害など、何か投資の業界にとんでもない影響がある事象が起こった時に、

機械の超絶スピードで資金調整してくれる投資信託に資金を投下するのも

分散投資の一つとしてありなのかなと最近では思っています。

 

 

この投資信託に関しては、アクティブ運用やパッシブ運用

それぞれにもっと分類された運用方法がありますが、

私はまだ全くの勉強不足ですし、経験も足りませんので、

実践を積んだ上で、このブログでも紹介したいと思います。

長期投資としての個別株

ところで、皆さんは、20年前に自分がどんな携帯を使っていたか覚えていますか?

20年後の今、世界中どこにでも電話が無料で掛けられるようになるなんて想像が出来ていましたか?

 

ちなみにこれが2001年に販売されていた携帯電話です。

FOMAとかiモードとか懐かしいですね。

当時、彼女からのメールを待ち、何度問合せボタンを押したか分かりません。

そして、気持ちが冷めた頃、

当時の彼女に真っ二つにへし折られた経験がある方もいるかと存じます。

今現在では、電話というよりカメラ。カメラというよりお財布。

お財布というより分からない事は調べれば大体分かるパソコンみたいなもの、

しかも映像も視聴できれば、ゲームも出来るし、リアルタイムでチャットもできる代物となりました。

プログラムさえ組めば、マジックも出来るし、打ち上げ花火だって携帯1つであげられます。

もう大抵の事はスマホで出来るんじゃないのかっていう便利な時代です。

 

20年前にこんな世の中になると想像できたでしょうか。

予想できて、それに資金を関連事業に投下出来た人が

今現在、超絶お金持ちになっています。

 

しかし、資金投下しただけではだめで、

株価が何百倍になるまで信じて待つ事が出来た人。

アップルにしても、ウインドウズにしても、

一時的に買って保有していた人は数限りなく多く存在すると思います。

しかし、公開初期に買って、

今現在まで保有できている人となるとほとんどいないのではないでしょうか。

2倍になった時に売ってしまった人、5倍の時に売ってしまった人。

いつの間にか株価は10倍、20倍、100倍と、

後になって売った事を後悔してもキリがありませんね。

 

このように日の当たる企業が活躍する一方で、

企業が提供する事業が世の中の需要に対応できず、

無くなってしまった企業も数知れず存在します。

 

10年前に好調な企業があったとしても、

その5年後には上場廃止、倒産となった会社は無数にあるでしょう。

 

グローバル化が進行し、激烈・苛烈・熾烈な経済環境で戦っている企業から選別し、

20年後の勝者の姿を予想して、投資し、それを回収せずに投下したままにし続けるほどの先見の明が自分にあるでしょうか。

2040年にどんな社会になっているかなんて予想できますか?

 

自信はないなと正直思ってしまった時には、

企業分析・業界分析のすべてをファンドマネージャーに丸投下できる投資信託も

投資対象に選択肢に入ってくるかと思います。

 

でも、なんか投資信託ってつまらないんですよね。

なんか、「自分じゃない感」というか、「投資やってるっぽくない」というか。

投資の目的を考える

上記のように、投資信託は「自分がやってる感」がないと申しましたが、

よくよく考えてみて頂きたいのが、

「あなたの投資の目的」は何でしょうか?

投資の目的は楽しむためですか?ギャンブルの代わりになるものですか?

 

ある目的、目標、したい事があって、

それを達成するために必要な資金を稼ぐ。

それが投資の主目的ですよね?

 

投資マニアであったり、ギャンブル狂いからの短期トレードだったり、

投資すること自体が目的であったり、

スリルを求めてという方も一定数は存在すると思います。

しかし、大半の方は投資を実行した上でその先にあるもの、

お金儲け、資産保全の一つの手段としての株式投資なのではないでしょうか。

 

この主目的を達成するのに、投資信託だと自分が投資している感がないとか、

他人に任せるのはなんとなく嫌などという感覚は、全くナンセンスなものですね。

 

実際、タイ株を投資を始めてこれまで、

投資信託なんて全く面白くないと思っていたし、

個別株の方が絶対面白いと思って個別株しか考えていなかったのですが、

最近、上記のように考えを改めつつあります。

まぁ人それぞれだとは思いますが。

 

私の場合は、ある程度金額を抑えた資金を個別株短期で運用し、

投資のヒリヒリ感(ギャンブルマニアの癖)を充足。

一方で、リスクをそこまで負わず、

少しずつでもいいから、しっかりと着実に増やしていきたいメインの資産は投資信託に安定的に投入していく。

 

この2つの手法のミックスが最も自分に適しているなと考えを変えつつあります。

長期投資は含み損の言い訳にはならない

4500文字書いて、ようやく主題にたどり着きました。

いやはや、なかなか文章を書くのが上手にならないですね。

 

さて、長期投資は含み損の言い訳にはならないですが、

全てのケースで含み損はダメとはなりません。

状況や投資対象次第です。

 

素人投資家というのは、ついつい自分が実行した投資を肯定する考えをしがちです。

ごちゃまぜにせず、冷静に分類し言い訳につなげないようにしましょう。

投資信託のケース

含み損を抱えている投資対象が投資信託なのであれば、

そのまま投資を続けて買い増しを続ければよいと思います。

少なくとも、その投資対象の国が無くなるかも知れないとか、

経済的にもう発展しないと思うなら今すぐ売った方が良いですが、

将来的に指数が騰がっていくと思えるなら毎月変わらず買い続けるのが一番良いと思います。

これは言い訳にしていいケース。むしろ今が買うチャンス。

個別株のケース

将来性を買って、今後10年、20年後の姿が明確に想像できて、

業界の伸びしろも大きい。

こんな銘柄は間違いなく買い増しするべきですね。

含み損を気にするなんて、ナンセンス。むしろ喜ぶべきケース。

 

反対に、大して調べもせず、業界の事は良く分からない、競合の状況も分からない、

関連する企業の状況も分からない、今の業績での適正だと思われる株価も想定出来ていない。

そんな対象銘柄に、長期投資と言っている時点で間違いなのですが、

このような投資は長期投資ではありません。

 

ただどこかのインフルエンサーや情報発信者に乗せられて買ってしまっただけ。

もしくは、自分で考えたり、調べたりすることを放棄し、なんとなく安いから買っちゃっただけとか。

いやー、耳が痛い。というか、書いていて心臓(ココロ)が痛い。

 

このような銘柄には、短期だろうが、長期だろうが

含み損を肯定できる素晴らしい言い訳は存在しません。

 

だって、今のマイナスの株価から上がっていくイメージさえ沸いていないわけで、

後は株価が騰がるのを祈るしかないわけです。

 

そして、祈った時点で株価があるはずはないのは、

投資家であれば誰もが経験済みでしょうから、

今スグにでも損切りするべき銘柄ですね。

 

今だけ株価が下がっていると考える事が出来るのか、

それとも将来に渡ってもう伸びる余地がないと考えるのか。

これらを判断する時には、日々の株価を追う途中で考えるのではなく、

ザラ場から離れ、冷静な判断、長期的な視野を持って冷静さを持てる状態にした上で

考えたほうが良いと思います。

 

日中に相場が刻一刻と動いている中で、

長期的な視座を持って投資方針を考えるというのは、

よほどのベテランでもない限り無理ではないでしょうか。

 

少なくとも、私は相場が終わって、ちょっと相場以外のことやって、

ひと段落してようやく、デイトレ脳というか、短期投資脳を排除して、

長期的に物事を考えられるようになります。

 

売る・売らない・買い増しする。

どの決断を下すにしても、後悔する可能性が少なくなるよう

存分に検討を重ねた上で、冷静な判断をしたいですね。

まとめ

結論を先に持ってこいと言われて久しい昨今。

最後に持ってくるという愚行を犯してしまいましたが、

お付き合い頂きありがとうございました。

 

そもそも、長期投資の含み損をどうするっていう回です。

こんな6000文字もないようなページを読む時間も惜しいような状況であれば、

長期投資など標榜せず、デイトレ・スキャルピング宜しく短期で

ガツガツ行くべきかも知れません。

ただ、短期の場合はもっとより迅速な損切りが必要になるので、

ますます含み損を肯定する言い訳など存在しなくなります。

ズバズバ切っていきましょう。

 

ということで、長期投資における含み損への言い訳というのは、

時間軸だけに依存するものではなく、やっぱり銘柄によるということ。

そして、その銘柄の将来性をどこまで信頼していて、

どれほどブレずに待つことが出来るのか。むしろ下がって嬉しいと思える銘柄なのか。

下がったから売りたいと考えてしまうような銘柄は、

付き合い方をもう少し考えるべきかも知れません。

 

それでは、皆さんがより良い投資で確実に目標を達成されることを願っています。

 

ではでは。