ども、おっさんマガジン編集長です。
今日は、これから株式投資、特にタイ株を始めようと考えている方に向けて、
4つのリスクについてシェアしたいと思います。
ー価格変動リスク
ー信用リスク
ーカントリーリスク
ー為替変動リスク
私が投資を始めた時には、予備知識もなく勉強もせずに
「まずは行動」とばかりに投資を開始しました。
今思えば負う必要の無かった怪我を自ら受けてきたような気がします。
その頃は、

買った時より株価下がったらやだなぁ
くらいしかリスクを考えていませんでしたが、他にも想定・考慮すべきリスクがあります。

損してばっかなんだけど
とか

こんなはずじゃなかった
なんてことにならないように、
株式投資、特にここではタイ株投資を行う上で、
どういったリスクがあるのかを認識し、
それらのリスクを適切にコントロールし健全な投資を行っていきましょう。
タイ株初心者投資家が知っておくべき4つのリスク
1.価格変動リスク
まず誰もが思い付くであろうリスクは、株式の価格が変動するリスクです。
10バーツで買った株が9バーツになった状態で売れば、1バーツ損します。
逆に、10バーツで買った株が、11バーツになった状態で売れば、1バーツ得します。
誰もがどこかの企業の株を買う時には、株価が騰がる事を期待しますが、
なかなかうまく行かないのも、株式投資の面白いところです。
また、誰もが知ってる昔ながらの1流企業で安心みたい大型株は、
そう簡単に株価が下がることはありません。
しかし、リスクとリターンがトレードオフの関係にある株式売買では、
リスクが少ないという事は、リターンも少ない事が基本です。
ですので、株価が下がる可能性が低いという事は、逆に株価が騰がる可能性も低いという事です。
2.信用リスク
これは、企業が倒産するリスクです。
投資家は有限責任ですので、投資した会社が借金まみれで倒産してしまったとしても、
株券を買った以上にお金を取られることはありません。
しかし、株式を得るために投資したお金は、その株式を発行した企業が倒産してしまえば、
その価値はゼロとなり、まさに紙屑と同じとなります。
10万円分の株式だろうが、100万円分だろうが、1億円分だろうが、ゼロ円の価値しかありません。
当たり前ですが、倒産しない企業の株式を買いましょう。
3.カントリーリスク
株式投資に限らず、日本から他の国へ事業進出をはかる際にも検討するカントリーリスク。
これには、政治リスク、経済リスク、自然災害リスクなどがあります。
政治リスクについては、
タイは言わずもがな未だに軍政と民政が交互に繰り返されているし、
現在2019年年度末ですが、未だに週末に政治集会があるので近づかないようにしましょうみたいなメールが
大使館から届いたりします。
基本的には、現在では危険は無いですが、
軍政になる前の政治活動においては、死傷者も出たりしており、
わざわざ近づこうとは思いません。
こういうの政治リスクと経済リスクは密接に関わっており、
こんな不安定な政治の元では、海外からの投資も積極的には投下されませんし、
そうなると経済成長も鈍化してしまいます。
また、2011年に発生したチャオプラヤー川流域及び、メコン川一帯にて発生した
タイの水害にもありますように自然災害リスクも重要な一つです。
床上浸水どころか、場所によっては床から2メートル以上水に浸かった地域もあり、
一般道路は完全に水没。その為にみんなこぞって高速道路に車を停めて避難していたそうです。
その水没したころの名残か、今勤めているタイの会社事務所倉庫には手漕ぎボートが20台ほど
眠っています。いつまた水害が起こっても避難できるように準備していると取締役は言っていました。
床上2メートルって、商売とかビジネスとか営業とか仕事とかそんなこと言ってる場合じゃないので、
そりゃ経済もストップするわというリスクですね。
そこから盛り返したバンコクを中心としたタイもすごいですが。
ということでカントリーリスクの項目は以上です。
4.為替リスク
当ブログは日本語で書いているだけあって、日本語話者の方が読者となっていますが、
その大半が日本円で給与を得ていると思います。
それに対して、タイの読者の方はタイバーツで給与を得ています。
日本にずっと居て、仕事も国内限定業務だと為替を気にする機会も無いかも知れませんが、
海外で仕事をしていたり、それこそ外国株式に投資をしていたり、
お勧めはしませんが外貨預金などをしていると、当然その国の通貨の為替が気になるものです。
以前は日本円換算で80円で買えたジュースが、その国では値上げなどしていないのに、
日本円の価値が下がったばっかりに、110円払わないと買えなくなってしまったりする。
それが為替変動リスクです。
80円から110円になった時は(外国為替との比較で)円安、
110円から80円になった時は(外国為替との比較で)円高になったということです。
このブログはタイ株をメインとしているので、
タイバーツと日本円で考えると、
2012年の一時期の為替レートは、1バーツ=2.5円くらいでした。
それが現在では1バーツ=3.6円ほどになっています。
10,000円÷2.5円=4,000バーツ
1万円で4,000バーツを得る事が出来る
10,000円÷3.6円=2,777バーツ
1万円で2,777バーツにしかならない
もし、今現在1バーツ=3.6円の状況で、
約139万バーツにしかなりませんが、
もし来年2020年に1バーツ=3円くらいまで円高が進んだ場合には、
約167万バーツも得る事が出来ます。
その差額、28万バーツです。
投資なんてしなくても20%も利益あげる事(より多くのタイバーツを手元に残す事)が出来ます。
だから今両替するのはやめておいた方が良い
と言えないのが、為替リスクの難しいところです。
だって、今後もっと円安が進む可能性だってあるからです。
もうちょっと円高になってから両替しようと思っていても、
ずっと円安が続いていく可能性も否定できません。
また、いくら円高の時に投資してタイバーツに換えていたとしても、
タイバーツから円に換えたいとなったときに、強烈な円安が襲っている状況だと
タイ株投資で30万バーツくらい利益が出ていたとしても、
日本円に戻したら手数料と合わせてマイナスなんて可能性もあります。
なので、米国株やタイ株関係なく、
為替についてもリスクとして認識しておく必要があります。
日本円は安定しているから大丈夫とか、US$は強いから1極集中っていう時代ではないです。
タイバーツも日本円もUS$もシンガポールもオーストラリアも、
様々な国の通貨でお金を保有しておいてリスクヘッジする事も考える必要があります。
ただ、まだ元手も少ないのに、分散ばかりしてリスクヘッジしていても
チャンスもヘッジする結果になりかねないので、リスクとリターンを考慮して
投資活動を行いたいですね。
まとめ
株式投資を始める前に知っておくべき4つのリスクはいかがでしたでしょうか。
もう一度まとめると
ー価格変動リスク
ー信用リスク
ーカントリーリスク
ー為替変動リスク
上記の4つは常に頭に入れて投資活動を行う必要がありますね。
この4つのリスクに対して得られるリターンが投資活動での利益となりますが、
その関係性については、今後また別のページにまとめますのでそちらをご覧ください。
ではでは。