株価が下落した時の反応と考え方は人ぞれぞれですが、
やまない雨は無いように、騰がり続ける株はありませんので、
いつか必ず下落する瞬間は訪れます。
そして、大半の人が株価の暴落、急落に直面した時に陥るのは、
もっともっと下落していくんじゃないだろうか
元通りの株価には二度と戻らないんじゃないだろうか。
と、疑心暗鬼になることだと思います。
まるでこの世の終わりに立ち会っているかのような悲壮感に苛まれ、
なぜか売る必要のない株を売ってしまうのが常です。
狼狽売りする前に考えるべきこと
まず、私たちの手元にあるのは、
チビチビと給料を大切に貯金した大事な資金を投下し、
手数料まで支払って購入した株だということです。
それを、利益確定どころか、損を自ら計上する為に
また手数料を証券会社に払って株を売却するという事を
私たち投資家は忘れてはいけません。
専業デイトレーダーであれば全く違うと思いますが、
サラリーマン投資家を自認している方々は、
ベースはスイングもしくは長期で配当狙いという方が大半を占めると思いますので、
切った張ったが当たり前のデイトレ・スキャルピングなど即判断しないと
手遅れみたいなことにはならないトレード手法を用いていると思います。
もしサラリーマン投資家が、
いつ会議で時間がロックされるか分からない中で、
1秒とか2秒遅れたら手遅れになるようなトレードをしているとしたら、
そのトレード手法自体を見直す必要があると思います。
いつ部下が業務についての報告や相談にくるか分からないし、
取引企業からクレームの電話が掛かってくるかも知れません。
そんな中で、ちょっと株価確認するから待ってなんて言える訳ありませんよね。
せいぜいストップオーダーかけておいて自動で損切り出来るようにしておく程度のものだと思います。
ストップオーダーは変更してはいけない
ストップオーダーについての注意点です。
一度設定したストップオーダーは、変更しないほうが将来的な幸福度が上がる可能性が高いです。
というのも、ただでさえ面倒なストップオーダーを設定したということは、
株価の動向を散々考えた結果、導き出した数値、株価に設定していると思います。
それは、株価が上に上がって自動で利確する設定かもしれないし、
許容できる株価下落の底での、損切り設定かも知れません。
株価が動いてきたからと言って
自分で一生懸命考えたその設定数値を変更すると、
後悔するケースが圧倒的に多いように思います。
やっぱりはじめの設定どおりにしておけば良かった
あの時焦って売らなければ良かった
そんなことばっかりです。
私はせいぜい投資を始めて1年半程度の素人投資家ですが、
10年生とか、20年生などのベテラン投資家の方などは
もっともっとこう感じているのではないでしょうか。
一度設定したストップオーダーは変更しない
これ大事だと思います。
狼狽売りをしないための心得
「売ろうかな、売らないでおこうかな、どうしようかな」
って思ってるってことは、
株を購入する前に損切りポイントを設定せずに買ってしまっているということです。
その設定は、自分の中で考えているだけでもいいし、
ストップオーダーという形で実際に注文を入れておいても良いです。
買う前に損切りポイント、それとは逆に利確ポイントを決めておくことは重要だと思います。
「そんなこと決めずに、マーケットの動向次第で臨機応変に行くって」
って方は、それはそれで良いと思うのですが、
臨機応変と言えば良い響きですが、「行き当たりばったり」とも言えます。
すでに相場の世界で大暴落も経験し、
長い事生き残ってきた方は良いです。しかし、
一回の大暴落を乗り切れずに退場していく投資家が大半の中にあって、
利確も損切りどちらも発動ポイントは決めてからその株を買った方が結果的に
良いトレードとすることができると思います。
「良いトレード」とは
そりゃぁ、
いつも連戦連勝、あっという間に億り人。
そこから資産何倍にもして相場の世界から卒業。
経済的自由も得て悠々自適に人生を楽しむ!
みたいなことで「人生のアガリ」を迎えれば良いですが、
そんなうまいこと行く人はごく稀です。
私もそんなことを夢見ていたこともありますが、それを目指すとなると
それなりのリスクを取る必要があり、これまで必死こいてサラリーマンをやって
チビチビ貯めてきた貯金をすべて失いかねません。
去年一年間でそれに気づいたので、一発逆転ではなく、
じっくりゆっくり増やして行こうと方向転換しました。
ということで、わたしにとっての良いトレードとは。
「次のトレードに活かすことが出来るトレード」です
それは再現性を高めるとも言い換えることが出来ますが、
トレード一回こっきりでの人生アガリを目指していない以上、
また次のトレードで同じように勝っていく必要があります。
1つのトレードで勝ったとしても、なぜ勝てたのかを分析し仮説を立て、
その抽出した勝てた要因を、次のトレードでそれを試し、また分析する。
負けた場合はその逆で、負ける要因になったことを繰り返さない。
その為にも、勝ちまくって困ってる、トレードで全く苦労なんてしてないみたいな人以外は、トレード記録をつけるべきかと思います。
トレード日誌は絶対おすすめ
それこそ、サラリーマン投資家はトレード頻度も低いので成長曲線がゆっくりになりがちです。
人生の時間が有限である以上は、投資家としてのレベルアップは早い方がいいに決まっていますので、
手っ取り早く自分のトレードの精度を上げる為には絶対にお勧めです。
トレード日誌内容
- 購入日
売却までにかかった日数を計算する為に使用。資産回転率は大切。 - 銘柄
いつの間にか何度もトレードしているお得意様銘柄があるはず。 - 購入単価
安く買って、高く売るしかできないタイ株。買い値でこだわるの大事。 - 株数
単価の安いタイ株では、銘柄でというより株数で資金コントロールしてます。 - 損切り予定株価
撤退ポイント大切。早すぎても、遅すぎてもダメ。 - 利確予定株価
勇退wポイント大切。一番上で売ろうなんて思うなw - 配当率、配当日
株価変動に直結する要因。これくらいの情報も調べずにスイングやるとかあり得ないと一年前の自分に言ってやりたい。これを調べれば数年分の株価変動も見れるし、冷静な判断に繋げる為に性急な判断をしないための2次的効用が有効。 - 購入判断理由、売却判断理由
なぜ目を付けたのか、なぜ今売ろうとしたのか、その時の心情も含めて。後になって振り返ると面白い。自分の思考の傾向も見えやすい。
これくらいでしょうか。
狼狽売りをしないためのルール
上記のトレード日誌をつけて売買をしてれば、狼狽売りする事はありません。
なぜなら、あなたはすでに損切りポイントを設定しているからです。
その損切りポイントに到達していないなら売らなければいいし、
損切りポイントに到達済みなら売るしかありません。
めちゃくちゃ明確で単純なルールです。
バカでも出来る、ルールに従って、ボタンをポチっとすればよいだけです。
でも、それでもルールを破ってしまうのが人間ってやつですよねw
実際下がっていく株価を見ていると、
前に決めたルールなんてすぐ忘れちゃってこその素人投資家です。
目の前で下落してく株価に抗えるほど強い心を持つことは、簡単に鍛えられるものではありません。
そりゃ、トイレにいってまで焦って売ってこその素人ってもんです。
そんな人は。。。。
それでも狼狽売りしてしまう人が絶対にしない方法
それは、売買ツールにログインしないこと。
以上です。これで絶対に狼狽売りしません。というか、出来ませんw
「狼狽売りする」って、言葉の意味的にも、
すでに自分のキャパシティを超えているはずです。
そのキャパオーバーの状況の中、冷静な判断なんてできる訳がないのが、
みんなが後悔する狼狽売りです。
だったら、もうツールを閉じて、相場を見るのも気にするのも辞めてしまいましょう。
そして、相場が落ち着いた頃にまたヒョコっと帰ってくれば良いと思います。
これが最終的に狼狽売りを絶対にしない方法です。
間違ってはいけないのは、狼狽する前に売れってことが一番大切で、
うろたえて、血迷った株価で売ってしまうくらいなら、
最悪相場からポジション持ったまま逃げてしまえってこと。
しかし、この手法は現物でしか通用しません。
そういう意味では、タイ株は平和で地道に資産を増やしていくにはいいかも知れませんね。
売りから入る事も、レバレッジを利かせる事も出来ないので、
自分の実力以上のトレードは基本出来ません。
ということで、今回は自分がまた狼狽売りしようになってしまったので、
改めてまとめてみました。
休むも相場です。釣りでも言ってゆっくりしましょう。
焦って資金回収しても、そんな相場では回収した資金を再投資してもどうせすぐに減って行きます。
焦らず、じっくり。
ダメな時は開き直って相場に参加しないことも
結果的に自分の資産を守ることになりますので、
冷静な判断のもと、トレードを行っていきましょう。
ではでは。