タイSET指数 1582.57の下げ相場
こんばんは、おっさんマガジン編集長です。
本日のタイSET指数は、1582.57(-14.47 / -0.91%)となりました。
月曜日の週明け相場で、ニューヨークダウ昨日日曜日参考に出来ないし、タイの市場が開く前に目安になる日本は成人の日で休みだし、なかなかの手探り状態でスタートしたのではないでしょうか。そしてそのままページは真っ赤なまま進んでいきました。
私はBDMS以外の銘柄はとても売買できるような状態ではないので精神的には影響を受けませんが、毎日バリバリとデイトレやってる方はどうやって相場予想しているんでしょうか。
というか、相場は予想するものではない、分析して相場に従うものとか言いますが、
私にはその心がまだ分かっていません。いつか相場の心が分かり、相場の動きに寄り添って相場が上がっていくように、資産も増やして行ける日が来ることを願っています。
タイ株 売買代金トップ30
IVL : INDORAMA VENTURES PUBLIC COMPANY LIMITED
インドラマ・ベンチャーズが大きく下げましたね。
寄付きでの下げこそ2%弱とそれほど大きくはありませんでしたが、10:15~10:20の5分間でさらに4%下げ、そこからはダラダラと下げ続け、大引けの頃には-10.28%となりました。
単純に考えると、昨年7月頃からの欧州を発起点とするプラスチック製品やペットボトルの不使用運動により、タイでもプラスティックストローを使わないようにする動きが活発化していますが、そのマイナス気運がプラスティック製造に関して世界最大手と言って良いのIVLの株価に影響したと考えるのが自然かと思いました。
プーケットに遊びに行った時も海の水こそ綺麗で澄んでいるのですが、海に浮かんでいるプラスティックゴミがそこら中にあったなと強烈に記憶に残っています。IVLについてと、海洋汚染ついては、下記を参考にしてください。
IVL : INDORAMA VENTURES PUBLIC COMPANY LIMITED
インドラマ・ベンチャーズは、タイのインド系大手石油化学メーカーです。高純度テレフタル酸(PTA)、ポリスチレンテレフタレート(PET)の製造で世界最大手企業となっています。世界29カ国・85か所の製造工場を持っています。
このPETは石油を原料に製造されるものであり、主にペットボトルや総菜などのパック、調味料のボトルなどに使用されます。他にも衣類の素材として世界中で活用されていますが、私たちが買うT-シャツで、綿以外の物は大体これです。洋服のタグにはポリエステルって書いてると思います。完全文系の私には、あの真っ黒い原油から何をどうやったら真っ白なT-シャツになるのか全く分かりませんが、昔のエライ人はすごい事考えるなと思います。
最近では、2017年にポルトガルの石油化学企業のアートラントPTAの工場資産(年間70万トンの生産能力)と40メガワット発電能力を有するArtelia Ambiente, SA Portugalの資産も取得。PETメーカーや繊維メーカーを中心に、2020年までに18億米ドル以上を投資し、買収を進めていく予定。現在のPET市場の生産能力は440万トンで世界シェアは20%となっている。世界的なグローバル企業であり、今後の動向も注目されるか海洋汚染を懸念する動きも同様に世界的な気運であり注意が必要。
プラスチックごみによる海洋汚染
私は初めてこれらの動画を見た時ちょっと引いてしまいました。
そして海にストローはもちろん、ごみは絶対捨てないようにしようと思いました。
現在、世界のプラスチックの生産能力は爆発的に増えています。
IVLの上記の工場買収活動も、自社で設計から工場を建設、そしてようやく稼働を始めていたのでは時間ばかり掛かってしまい、世界シェアがどんどん落ちてしまうので、稼働までの時間を短縮しつつ自社の生産量を上げる為、すでに稼働している工場・企業を買収してグローバル企業としての世界シェアを落とさないようにしているという側面があると思います。
この爆発的に増えている生産能力に比例して、ごみの産出量も飛躍的に増えています。そして海に投棄されるごみも激増しています。2010年の段階ですでに800万トン/年間のごみが海に投棄されていたとも言われていますが、2019年の今年は一体どれほどのごみが捨てられるのでしょうか。
プラスチックというのは、構成する分子同士の結び付きが安定しており、とても強固にお互いの分子同士を支えあっていて、ペットボトルのコーラを見ての通り水の浸潤を受けません。簡単にいうととてもとても丈夫ということです。純粋な紙製品や木工製品とは異なり、山に捨てても・海に捨ててもそうそう分解されず自然に帰っていきません。
熱には多少影響を受けるのでそれにより分解速度は速くなりますが、一度海に流れてしまうと水温は安定しており、地上で放置されるよりも熱の変化が無く、さらに分解に時間が必要となります。一説には完全に分解されるまで数千年かかるとも言われています。
また、ペットボトルなどのプラスチックは、海を漂流しながらごみ同士こすれあい、浜辺に漂着することにより太陽光にもさらされ、波・砂にもまれながら、完全に分解されるまえに少しずつ傷つき、微細なサイズのごみとなります。
これをマイクロプラスチックと呼びますが、すでに北極の氷の中でも見つかっており、浅瀬・深海関係なく世界中で存在しない海はないと言われています。そしてマイクロプラスチックは生態系入り込み、大きな影響を与えます。
世界中の海洋生物が、知らない内にカラダに取り込んだマイクロプラスチックは、いずれ現在地球の生態系のトップに君臨する人間の口に入ることになります。天然物のマグロもクエも秋刀魚も、養殖物の真鯛もヒラメもぜ~んぶの魚にマイクロプラスチックが入りこんでいます。
人間に取り込まれたマイクロプラスチックがどのように私たちに作用するかはまだ誰にも分かりません。影響なんてないかも知れないし、少しずつ遺伝子がおかしくなって将来は今の人間の姿を保っていないかも知れません。分かりませんけど、なんか気持ち悪いですよね。
今現在、この地球に生きている私たち世代は消費するだけ消費して後は「知~らない」でもいいですが、それでは次の世代に対してあまりに無責任なような気がします(私は独身なので文句を言われる子孫を残せていませんが。。。)。だからと言って、今のこの世の中で明日から全くプラスチック製品を使用しないなんてわけにもいかない現状があるので、少しずつ私生活での使用量を減らしていき、その間に今後の解決策を探すのが賢明かと思います。
ちなみにリサイクル回収に力を入れている日本のペットボトルリサイクル率はたったの10%以下です。これにはペットボトルからペットボトルを作ることは出来ないということが大きく影響していて、2017年までは処理しきれないペットボトルを中国にお願いしていました。その中国も引取りを拒否することを2018年に発表しました。経済成長の末、手間と環境に悪影響を及ぼすリサイクル資源に頼る必要が無くなったためです。
今後どうしていくのでしょうか。プラスチックを生業としている方も世界に大勢いますし、それらの経済活動をいきなりストップせよということもするわけにはいかないだろうし、正解は私には分かりません。繰り返しになりますが、少なくともわたし個人が消費するプラスチック製品については、「できるだけ減らして」行ければなと思います。
株の話からだ~いぶ離れましたが、本日の出来高トップ30みていきましょう。
タイ株 出来高トップ30
TRUEの取引が多くなっていますが、売買の均衡が取れており、寄付きで下げからは一定のレンジでやり取りがなされ、それほど大きな値動きにはなりませんでした。
まとめ
最後は急ぎ足で申し訳ないですが、今日は株というより海洋汚染からの自然環境についての話になりました。
株価は企業の業績の良し悪しも、投資家の期待も失望も、経済環境も自然環境もすべての影響を包括して反映していると思います。情報の入手が遅い私レベルだと先に株価の変動に気づき、後からその理由となる情報を探していく流れになりますが、これからも情報には敏感に、自分の感性には素直に従うことを大事にまっとうな人間の生活していきたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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