あなたの判断を狂わせる「認知バイアス」の世界Ⅱ

こんにちは、おっさん先生です。
今日は、「選択肢過多効果」「熟慮の悪魔」「バンドワゴン効果」
などの選択にまつわる認知バイアスについて学んでいきます。
「Life is a series of choices.」 by シェークスピア:ハムレット
「人生は選択の連続である」
皆さん、シェークスピアのハムレット読んだことありますか?
私は全く触れたことさえないです。原文はもちろん翻訳版も。
ですが、この「人生は選択の連続である」という言葉は
聞いた事があるような気がします。
この言葉の原文「Life is a series of choices.」は、
【シェークスピアがハムレットで書いた】
と言っている人やブログに書いている人は沢山いますが、
実際にはHamletの原文にこういった記述は無いそうです。
元からのシェークスピアが考えたセリフではなく、
どなたかすばらしい演者さんが公演の中で考え出した言葉なのかもしれませんね。
誰が言ったのかは関係なく、この言葉は私たちの人生・日々の生活について、
端的かつ的確に言い表している素晴らしい言葉であることには違いはありません。
「人生は選択の連続である」確かにその通りで、
私たちの生活は、起きてから寝るまで「選択」に溢れています。
朝起きてから、[携帯触る or トイレに行く]から始まり、
[起きる or 二度寝する]という選択肢もありますね・・・
ー便座に【座る or 立ってする】
ー手を洗う【石鹸使う or 水だけ】
ー歯磨きする 【or 朝ごはん食べてからにする】
ー顔今洗う 【or ちょっとベッドでダラケてからにする】~寝るまで続く選択の嵐。
※関係ないですが、昨日「嵐」が解散するとヤホーで見てびっくりしました。
というか、モロに同年代である私は、なんかなぜだかショックを受けました。
こうなる心理についてもゆくゆくはとりあげるんだと思います。
SMAPの時にも思った「国民的アイドル」という言葉。
ジャニーズやメディアが作り出した偶像かも知れませんが、
みんなが、子供から大人、お爺ちゃんお婆ちゃんまで知っているって
素晴らしい、とてもすごいことだと思います。
色々と思うところはありますが、今日のところはここまで。。。
このように、起きた瞬間から寝るまで、
何をするにも私たちは生活していく中で常に「選択」に迫られています。
これが仕事や他人との関わりの中での選択となると、
自分1人ではなく、他人にも影響を及ぼす「選択」を行っていく事になります。
「選択」なんてした覚えはないと思う方、安心してください。選んでますよ。
あなたの「脳」が「あなたが選択した事実」を意識しないように
「無意識」で選択を行っているようにあなたに感じさせてくれているのです。
この「選択」というのは、常に私たちの「脳」を稼働させて決定していきますが、
脳を使用し消耗させないためにと「ルーティン化」が有効です。
ルーティン化によって、私たちは脳力と時間を節約し他の事に使うことが出来ます。
毎日同じ服を着用していた、スティーブ・ジョブズやマークザッカーバーグも
こういった理由からです。
脳の力を少しでも「選択」で使われることから解放し、
その節約した力を自分の夢やビジネスなど、
使いたい対象に向けてコントロールする。
その為の「着る服のルーティン化」。
「選択」をしないためにルーティン化するという「選択」です。
このように私たちは日々の生活の中で無数の「選択」を行っています。
人生はこの無数の「選択」の集合体、未来像です。
今日の選択が明日の私たちを形づくり、毎日繰り返すことにより
私たちの人生そのものになります。
このように私たちにとって非常に重要な「選択」ですが、
それを決定する際に私たちの「脳」が自発的に悪さを行い、
間違った選択に私たちを誘導しその結果、
私たちの行動を操作しているということも報告されています。
この「自発的な悪さ」は、
私たちを過刺激や過思考から守る為に行っているのですが、
結果的に考えると正しい判断ではなかったと思うことが事例があります。
そこで今日は、
「脳があなたを操作する、選択における認知バイアス」
を学び考察し、自分の人生を豊かにするために活かしていきたいと思います。
選択肢過多効果
「予定が何も決まっていない久しぶりにお休みの朝、
今からなら好きなことなんでもできるのに、
ちょっとベッドに横になったら夕方まで寝ちゃってた」
これが「選択肢過多効果」です。
「人は自分が選べる選択肢が多すぎると、選択すること自体の意欲が削がれる」
結果何も選ばす通り過ぎるという効果です。
朝起きたなら、漫画も読めるし、好きなだけネットできる、
釣りにも行けるし、勉強もできるし、映画も見れるし、
カレー1週間分仕込めるしw、ベッドカバー洗えるし、
車洗えるし、ロードバイクでどっかいけるし、
友人に連絡して遊びにも行ける。
たったこれだけでも11個の選択肢があります。
朝起きて、選択肢がこれだけあると人は選び切れずに、
選択することを放棄し、二度寝・三度寝を繰り返し、
起きた頃には暗くなっているという事件が定期的に起こります。
1人暮らしの人は、誰にだって一度や二度は絶対に経験があると思います。
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これが一人暮らしではなく、家族と一緒に住んでいるとどうでしょうか。
誰かと生活を共にするということは、
1人でなんでもかんでも自由に「選択」する訳には行きません。
昼まで寝てたら起こされるし、どこかにお使いにやられるかも知れません。
雑草を抜かないといけないかもしれないし、おむつ変えないといけないし、
ごみ捨てにも行かないといけないかも知れません。
そうやって「やらないといけない事が増える」と、
自然と自分が選べる選択肢自体が減り、結果的に
「選択肢過多効果」みたいな結局なにも選ばず、なにも行動しない、
というような「マイナスの選択」を避ける事となり、
結果的に振り返ってみると有意義な人生を送りやすい事も、
結婚は良いものとまことしやかに言われる理由かも知れませんね。
当然良いことだけじゃないだろうけど。
私みたいな独身の人は、こういった事も頭に入れ、
日々の生活が怠惰で惰性的なもので埋め尽くされることのないように
「脳」を意識して、コントロールされないよう自ら律していきましょう。
選択肢が無数にある時で、
「やっぱいいや~、要らない、やめとこう」って思った時には、
本当にそれが自分に必要ないのか、選ぶのが面倒なだけじゃないのかを
もう一度考えてみるのもいいかも知れません。
熟慮の悪魔
しかし、考えれば考えるほど「良い選択」ができる訳ではないのが、
人間の面白いところです。本当に複雑でひねくれていますね。つぎに、
「熟慮の悪魔」・・・考えれば考えるほどその「決定」には一貫性がなく、自分の利益を重視し利己的になりモラルに欠ける決断をする傾向のこと。「熟考」でも良いと思います。
少し分かりやすく説明します。
例えば
■あなたはある大学に通う20歳の男性です。
大学であったら話す程度で、あまり仲良くもない男友達と
「彼女はどんな人?」みたいな話になったとします。
ケース① 即答する場合
即答する場面では、基本的に普段彼女に対して思っていることが、まさにそのまま「口を衝(つ)いていて」出てきます。「いつも笑顔で楽しい子だよ~」とか。
いつ誰に聞かれても大してこの返答に変化はありません。
ケース② 熟慮した場合
よくよく考えた場合では、どうでしょうか。
男友達に彼女が居る場合・・・熟慮しても「いるも笑顔で楽しい子~」というかも知れません。
男友達に彼女が居ない場合・・「ちょっと最近微妙なんだよね~」と、彼女が居ない相手の事を少し気遣ったようなふりをした良く分からない言葉になるかも知れません。
男友達がヤリ○んの場合・・・・彼女を取られたくないので、「ブスだよ~」とか適当な事言って流します。
男友達が必須科目の過去問全部手配できるような顔の広いやつだった場合・・・彼女の事は置いといて、試験で困った時に何とかして助けて貰えるような関係を作る為に考えをもっと巡らせます。
いかがでしょうか。少し極端過ぎるかも知れませんが、そんなこと全く無いよ~って言いきれない自分がきっと居るかと思います。
ちなみに、大学にはほとんど顔を出さずに、でも卒業はしたい学生にとって、
単位は正義ですw。毎年大して内容の変わらない試験の過去問は諸先輩方から後輩に受け継がれ、みんなが追加しながら受け継がれていく大切な歴史書といっても過言ではありません。
上記を見直していくと、
即答した場合には余計なことは考えず、
素直な気持ちで説明しています。
熟考した場合には、
相手の事ももちろんですが、「どう説明するか」によって
「どのような事が起こるか」を考えて、
自分の都合が良いように説明を行っていきます。
さらにいえば、彼女がいるのに合コンに行って、
「彼女はいるの?」って聞かれたとして、
「いるよ~」って返答する人間は、
「変な間(ま)」も無くたいがいすぐに返答していると思います。
「いないよ~」って嘘つく人間は、
ほんの少し「変な間」があると思います。それは、0.5秒くらいの短い間かも知れませんが、そのほんの少しの時間を使ってその場を楽しむために「熟慮」しているのです。
どちらが良いとは言えません。
しかし、毎回場面によって違う返答や答えを出していると
周りの人間に「こいつは信用できない」と思われるようになるとか、
「さんざん考えた結果損をする」という事も多いので、
皆さんは適正に思考して判断するようにしましょう。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果・・・
ある物事や事象に対して、大勢の人がそれを支持している場合、その物事や事象に対する支持がより一層増してくる現象の事。
■行列の店の食べものは美味しいはずだ、俺も並ぼう⇒もっと行列が増える。
■ミリオンセラーの本は面白いはずだ、俺も買おう⇒もっと売れる。
と、みんながやっている事は正しいはずだと認識する心理から起こる行動・現象です。
人は自分の考えよりも他人の考えを頼りに行動してしまう傾向があります。
これを「社会的証明の原理」と呼びます。他人の考えに流されやすいということです。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」も、「全米が感動!至極の作品」も同じです。
「みんなやってる」・「みんなが見てる映画」なら
自分もそれに従ったほうがいいじゃないか。と思ってしまう心理です。
ハリウッドの映画のみならず、楽曲のダウンロードでも1日で何万再生・何万ダウンロード達成!など、私たちの生活の中でもこういった心理を利用したマーケティング活動が気づかない間に浸透しています。
「みんなそうだから、この選択は間違ってない」と思わされています。
こうやって、私たちよりも少し物事を知っている
頭の良い人達に搾取されていきます。
皆さん、自分の人生は、日々の正しい「選択」が形づくります。
どうか自分自身で考えて、「自分の人生」を楽しんでください。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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