スポンサーリンク

タイでFIRE生活を狙うなら

スポンサーリンク
ーおっさんの独り言
スポンサーリンク

ども、おっさんマガジン編集長です。

本日のテーマは、「FIRE in Thailand」

 

以前はFIREなんて全く考えていなかったアラフォーの私ですが、

先日、「30歳代後半のアラフォー」ではなく「リアルに40歳」の誕生日を迎えた時、

このまま他人の為に働く人生をどこまで続けるんだろうなと一瞬考えました。

 

仕事が嫌とか、時間があれば何をしたいというモノがある訳ではありませんが

勝手に増えていく分には、遠慮せず貰えるだけ貰いたいのですが

闇雲に給与アップや、際限のない収入アップを考え続ける人生にはしたくないので

今いるこのタイで、もし仕事を辞めても生き延びるには

どれほどの資産が必要なんだろうなってことで

ざっくり考えてみたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

4つのFIRE

誕生日の前後でTwitterに偶然流れてきて

目にとまったのがこちら。

アーリーリタイアを狙う界隈でありがちな4つのFIREはタイでも変わらないようです。

Fat Fire[ファット・ファイア]

基本的に資産収入だけで生活できるどころか、贅沢な暮らしが出来る夢&究極のFIRE形態。

フリーザで言う3回目の変身、戦闘力53万。セルでいう完全体。

FIREを狙う誰もが憧れ、ほとんどの人は無理だと諦める

最高難易度のファット・ファイアー。

 

誰もが羨む豊富な資金を運用し、

それから得られるインカムゲインだけで生活費をまかなう。

生活をまかなうどころか、贅沢な暮らしが出来るとんでもお金持ちたちの成せるFIRE。

事業を当てた起業家や、とんでもトレーダーなど他とは一線を画す才覚をもった人達。

 

とはいえ、当ブログでもたまに出てくる、

生を受けたもうた瞬間にすでに人生アガってる真正お金持ち一家は

実はかなりの働き者で、FIREなんて生きてる意味無いじゃん的な考えだったりするのは

なんとも皮肉なものです。

Lean Fire[リーン・ファイア]

こちらは、言葉の通り、ファットでなく、リーンなファイア。

贅沢は出来ないけど、資産運用だけで生活は出来る質素・倹約で生きながらえるFIREの形態ですう。

 

質素・倹約というと、黒田官兵衛かケチか余裕のない生活を強いられる感じがしますが

田舎暮らしで無駄のない自然とともにお金を使わない生活もこのリーン・ファイアの

一つの形。

 

尽きることのない欲望のままにさらなるお金を求め、モノを消費し続ける

資本主義の幻想から1歩身を引くと見えてくる世界があるのかも知れません。

 

しかし、1歩引きながらも、

都合良くその資本主義にのっとり配当や資産運用で恩恵を受けて生活するのですから

いいとこ取りと言えば良いとこどり。

Barista Fire[バリスタ・ファイア]

リーン・ファイアに一歩足らず、資産運用だけで生きながらえる事ができないために

何かしらの労働を伴うのがこのバリスタ・ファイア。

サイド・ファイアだったり、セミ・リタイアだったり色んな呼び方がありそうな形態ですね。

 

正社員でフルタイム、ストレスフルな仕事ではなく、

ある程度お金を貯めて、その資金を運用しそこからの収入を得つつ、

足りない分を少しの労働で賄う。

 

嫌な仕事だったら辞めて、他のラクでストレスの無い仕事にしてしまえば良い。

それゆえに精神的にもっと楽に暮らす事ができる。

完全に仕事をやめるわけではないので、社会との関わりも出来る。

いい感じのFIREの形態です。

 

しかし、このバリスタFIREの形態。

大学生の頃とかアルバイトしていた時に職場にいた

年齢不詳で気楽に働くフリーターのお兄さんと何が違うんだろう。

 

彼らは飲み過ぎてしんどい翌日はいきなり休むし、

嫌な店長が配属されたら違う仕事を探してサクッといなくなる。

楽しいし、ラクだからその仕事をしているだけで

しんどかったり、嫌な事が続くなら辞めて他に移る。

珍しく水筒もってきてタバコ吸いながらゴクゴク美味そうに飲んでんなと思ったら、

中身はウイスキーだった時はびっくりしましたけど。

 

この「お気楽フリーターのお兄さん」と「バリスタ・ファイアしたおじさん」の違いって

ただ、資産がちょっと余裕であるかないかってだけ。

むしろお兄さんは若くて、おじさんはその名の通りのおじさん。

むしろお兄さんの方が良きでは?

 

しかも、バリスタ・ファイアしたおじさんは

お金こそ持ってるかも知れないが

その大切なお金は運用していて手元にないから生活で使えない。

この2人の違いなんて生活面ではほとんどありません。

日本国民であれば、最悪食っていけなくなったら生活保護とかあるし。

 

一方で死ぬ気で何年も働いてお金を貯め込み、

ようやくサイド・ファイア達成。

そしていざ、気楽なアルバイト開始!

 

ってなんか、結果それでいいの?

目指していたのはこれなのか?って感じもする。

 

まぁ、行政に自分のセーフティネットを委ねるか

自分でお金を貯めて自らのセーフティネットを設置するかは自分次第。

 

かといって、

40歳近くまで会社員で働きながら

今さら生活保護を念頭に置きながら

資産なって無くていいやーって事にはならないので

結果的に現実味があるのはこのバリスタ・ファイアというセミ・リタイヤなのかも知れません。

Coast Fire[コースト・ファイア]

こちらのコースト・ファイアは、

ファット・ファイア及びリーン・ファイアに収入目的でない労働を追加したもの。

働く必要はないけど、社会と関わりを持っていたい欲張りさんがこちらです。

金銭を得る事が目的ではないので無償のボランティアも活動も該当すると思います。

 

どんなリタイアをしたところで、社会活動を全く行わないなんてことはないでしょうから

細かく言えば、FIREを達成したほとんどの方が

コースト・ファイアか、バリスタ・ファイアになりそうな気がします。

タイでのFIRE

上記のタイでのFIREの資料には、

タイでの平均的な家計支出は月間21,616baht。

年間では21,616baht×12ヶ月=259,392baht。

ざっくり780万bahtがFIREの目安ですって書いてある。

 

日本では4%ルールで、25倍の資産って言われますが、

タイでは30年をベースにするようで、

26万baht/年間×30年=7,800,000bahtの資金が

FIREの基準になるようです。

 

日本国内在住であり20歳以上なら、年金への加入は義務ですので、

国民年金のみ、更には厚生年金の有無に関わらず歳をとれば何かしらの収入を得る事ができます。

年金を受け取るようになっても、税金が無くなる訳ではないので

受給額そのまますべて受け取れるわけではありませんが、

仕事を辞めてからの収入はとてもありがたいはず。

 

タイでは、自分で盛大に積み立てない限りは

15年働いてせいぜい1万円程度の年金となりますので

日本のように25年ではなく、30年を目安にしているのだと思います。

知らんけど。

 

さらに言えば、月間20,000baht程度で生活できるのか問題

それが3万bahtなら年間36万bahtのコストだし

それが4万bahtなら年間48万baht、

それが5万bahtなら年間60万baht。

 

■月間5万baht×12ヶ月×30年となると、18,000,000baht。

今後日本円が弱くなり、1baht4円くらいで推移することになったとしたら

1800万baht×4円=7200万円。

ゴール遠すぎじゃね?

 

さすがにこれだと達成できる気がしないので、

■月間4万bahtなら
4万×12カ月×30年=1,440万baht×4円=5,760万円

まだ遠いな。

■月間3万bahtなら
3万×12ヶ月×30年=1,080万baht×4円=4,320万円

ようやく少しだけ現実味出てきたな。

 

ってことでFIREは遠い。

しかし、為替次第で楽観的に見ると、

 

■月間5万bahtの生活コストの場合
1,800万baht×4円=7,200万円
1,800万baht×3.5円=6,300万円

■月間4万bahtの生活コストの場合
1,440万baht×4円=5,760万円
1,440万baht×3.5円=5,040万円

■月間3万bahtの生活コストの場合
1,080万baht×4円=4,320万円
1,080万baht×3.5円=3,780万円

■月間2万bahtの生活コストの場合
720万baht×4円=2,880万円
720万baht×3.5円=2,520万円

必要な資産には、一気に現実味が出てきましたが、

月間2万bahtで生活できる人はどれほどいるだろうか。

 

そうなるとどちらの方が目標達成の可能性が高くなるのか。

選択肢①
■月間生活費5万bahtの水準をキープするため、
7,200万円死ぬ気で稼ぐ

選択肢②
■死ぬ気で月間生活費を2万bahtに削り、
2,880万円でVeryリーンなFIREを達成する

 

最近の株安で「FIRE卒業」で再び働き始めたとか言っている人達は

きっとVeryリーンなFIREで細々暮らしていたけど、運用していた株価が急落して

一気に生活破綻が見えて急遽収入を要することになったはず。

 

こういうケースを鑑みると、ギリギリの経済状態でのFIREは少しでも状況が変わると

一気に破綻してしまう。さらに無駄に年を食っているので

いざ職探しとなるとかなり不利。

 

社会とつながりを持つ事が目的の

給料の多寡は気にしない就労活動ではなく、

給料を得るための就労となると全く話が違う。

 

歳食ってからの転職はキツイ。

だから、仕事辞める時は慎重に。

窓際だろうか、左遷されようが、仕事取り上げられようが

給料は貰える、食っていける。

歳下に指図されようが、職場みんなにシカトされようが

昇給の見込みが無かろうが、給料は貰える、食っていける。

仕事にやりがいを求めず、そんな暇なら好きなことやってやればいいし。

これくらいの図々しさをもってすがれるだけすがってやればいい。

日本人がタイで引退生活

これは、タイだからとか日本だからとかではなく、

生活に掛かるコストって大して変わらないのが正直なところ。

 

食べる物であったり、生活圏をどこにするかによって

掛かるコストは全く違ってくるとはいえ、

日本人ならそれなりに日本食が食べたいし、

屋台で出てくる、なんでこんなにも柔らかいか意味が分からない肉とか

可能なら食べたくない。何で漬け込まれているか全くの不明だし。

 

細かく言えば、タイの方が安いモノも多いと思う。

でも、そのクオリティ、安全性、信頼性は

やっぱり日本に軍配が上がる。

それなりのものを求めるならそれなりの費用を伴う。

 

日本で生まれ育って良い印象を自国に持っているだろうから

そのバイアスは否定できないけど、

今さらその意識が無くなる事はないと思うし、

さらに言えば、日本の食材で自炊を続けたらむしろ生活費上がるし。

 

ってことで、日本人がリタイアを考えるとしたら、

どこで暮らすにしたって、日本でもリタイア出来るくらいの資産は必要ってこと。

タイだからあんまり金無くても大丈夫とかあり得ない。

欧米なら日本よりコスト高だから、現役中に地の利でもない限り検討の余地なし。

旅行で行くくらいで十分。

年金ありがたや(の、はず)

制度はどんどん改悪されているとはいえ、

それは制度を存続し、破綻させないため。

私達が受給開始する頃には、70歳から支給になってるだろうし

金額も少なくなってると思う。

 

厚生年金を国民年金にあてる検討をしてるとか言ってるし

どうなるか分からないけど、きっとタイの制度よりは貰えるはず。

 

まぁ、15年以上払えば権利を得るタイの年金の3,000bahtでさえ、

歳をとり、収入がなくなった状況からすればとても大きな金額。

私の場合は、あと6年か7年かタイで働いてようやく得る3,000bahtの権利なので

ちょっと想像はできないけど、もし貰えるものなら貰いたい。

15年以上働いて、1.5%ずつもっともっと上げて行ければいいけど、それはさらにイメージがつかない。

 

のこりあと何年、現在の労働環境で働けるか分からないけど、

最速で数カ月で転職せざるを得なくなり、

最長でもせいぜい2,3年で環境は大きく変わると思う。

 

そんな中、あと2,3年で自分に何が出来るか。

なんだかんだもっと続いてるかも知れないけど、

常に危機感を持って資産を運用する。無駄遣いをしない。

トレードして失ってる場合じゃない。

 

ってことで、それなりの節度を持って生活して

無理しない範囲でぼちぼち貯めていきましょう。

 

息抜きも大切ですので、久しぶりに一時帰国してエナジーチャージ。

ということで、年末一回帰国してまた来年頑張っていきましょー。

ではでは。