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小さな正義感がデマや大きな風評被害に変わる

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ーおっさんの独り言
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皆が注目する出来事が起こると、巷でまことしやかにささやかれる噂、デマ。

噂を耳にした人は、それが多少大げさな内容であっても

真偽のほどを確認することも無いまま

ついつい他人に話をしたくなります。

 

噂話の話し手も聞き手も、真偽のほどは分かっていません。

それが正しいか間違っているかも分からないまま話を広めた上に、

触らぬ神に祟り無し精神で、とりあえずその噂の対象から距離を置いてしまう。

これこそがデマ、風評被害です。

 

それが本当なのか嘘なのか。

もし本当であったとしても話は誇張されていないか。

一度、広まってしまった噂は、もうコントロールすることは出来ません。

最近であれば、

コロナウイルスの感染者が立ち寄ったお店などが

その噂の対象になりました。

 

百歩譲って、もし本当に立ち寄ったとしても、

除染作業や従業員の検査を適切に行ってさえいれば

わざわざ噂で広めるような事でもありません。

 

部外者とすればただの噂話かも知れませんが、

その噂の当事者だったら死活問題です。

 

ミミズ肉パテ、かいわれ大根、タイ米など過去には様々な

デマ、風評被害がありました。

大資本であれば死活問題も乗り切る事ができるかも知れませんが、

蓄えも潤沢ではない個人資本の財務状況では、

数カ月間でも売上や入金が止まったら終了。事業を続けることは出来ません。

それまでどれほどの努力をしていても、どれほど顧客に愛され求められていたとしても。

 

デマはすべて人間の弱い心が生み出してしまうものと言って

差し支えないと思います。

 

デマを流している本人はデマを流している意識などありません。

 

情報が瞬時に広がる現代において、

一度広まってしまった噂はもう、無かったことにする事は出来ません。

デマは一旦流れてしまったら、もう回収できない。

たとえそれが、もし本当であっても、嘘であっても、

間違っていたとしても、作り話でも。

 

他の人にもこの事実を伝えたい、困っている人や迷惑している人を救いたいという

小さな正義感の元にしてしまった噂話が原因で、

人1人を殺してしまう可能性だってあります。

 

資金を借入し事業をしていて、立ち行かなくなって命を絶つ。

個人資本の事業ならいくらでも聞いたことのある話。

 

本人としては、スマホでポチっとただリツイートしただけかも知れません。

しかし、それが原因で他人の人生をめちゃくちゃにするかも知れない。

終わりにさせるかも知れない。

 

おれはそんなつもりじゃなかったとか、

フォロワーが勝手に広めてるだけとか、

事実を言っているだけとか言っている方も居ます。

 

情報を鵜呑みにするのではなく、自分で裏取りを行い、

その真偽は自分で確かめる時代。

しかし、考えなしに右から左と情報発信するのではなく、

話を聞いた他人がどう解釈するかまで考えて情報発信をする時代だと私は思います。

 

高度に発達した情報社会と分かっているなら尚の事、

話を勘違いした他人が悪いと断定するのではなく、

自分の情報発信方法は正しかったのか、

もっと他に言い方や伝え方は無かったのか、

そもそも情報の真偽を確かめるすべは無かったのかを考えて発信したいですね。

 

零細ではあるものの私もブログで発信している身ですので、

そんな細かいこと気にしていたら情報発信なんてできないっていう気持ちも考えも分かります。

しかし、少なくとも話をする前、情報を発信する前に

1歩立ち止まって本当に発信するべき内容なのか

考える癖は身に着けたいと思います。

 

ではでは。