ども、おっさんマガジン編集長です。
今回のテーマは「年会費ケチケチ工作」。
そして裏テーマは「リボ払いの恐怖」です。
これまで何度か取り上げてきた利息の悪魔「リボ払い」ですが
年会費を無料にするためにケチ臭い作業を行っていたら
恐ろしい仕組みに気付いてしまったので
それをシェアしたいと思います。
年に1回「リボ払いの利息」を払うべし
私が使用している日本のクレジットカードは
社会人1年生からずっと三井住友のVISAの
年会費無料のものを使用しています。
いえ、していました。
年会費無料の条件としては、
「支払いはリボ払いに設定」のみ(のはず)でした。
しかし、2年前くらいにルールが改悪されたらしく
年会費無料の対象者は、1年に1回以上
「リボ払いの利息を払った人のみ」となったようで
昨年は年会費無料条件の変更に気づかずに年会費を取られてしまいました。
以前は、寝ても覚めてもスロットスロット。
給料日前に銀行口座にATMで下ろせる1,000円以上入ってるなんてありえない。
みたいな生活をしていましたが、その夢から覚めスロットとも距離を置きさらに
リボ払いの悪魔の仕組みに気付いた後は、
月々の支払をクレジットカードの利用限度額にしていたので
支払いを次の月に持ち越す事は絶対になく、
しばらくリボ払いによる利息は払っていませんでした。
「利息を払ってくれた人だけ年会費無料」とは、
随分あこぎな商売を始めたものです。
そりゃそうだ。年会費をチマチマ徴収するよりリボ払いをゲットできれば
銀行はよっぽど利息でウハウハになれるんですから。
とはいえ、今更新しいクレジットカードは日本で作れませんので、
日本での買い物ではとりあえずこのクレジットカードを適宜使用し続けることになります。
また、日本の会社のクレジットカードを保有し続けることにより、
急遽日本に本帰国するとなった場合でも、金融面での信用をキープする事ができます。
しかし、年会費は払いたくない。
さらにしかし、ただ単にお金を払いたくないってわがままは通らないので、
可能な限り少なくしたい。
利息支払い工作
ということで、リボ払いの利息を払うための作業を行った次第です。
それは、
年に1度だけ月々の支払いの金額をクレジットカード利用金額以下にして
リボ払いの利息を1度だけ支払い、
次の月からはまた月々全額支払いできる金額に戻すこと。
要するに、最低限のリボ払い利息を1度だけ払って、
「年に1度以上リボ払いの利息を払う」という条件をクリアするケチ臭い作業です。
支払い金額の設定は最低5,000円から。次は1万円ごとなので、
千のくらいが1,2,3,4,5,6,7,8,9千円のうち、出来れば千円に近い、
もしくは千の位はゼロで、数百円の時に実行したい。
分かりづらく申し訳ありません。
カードの利用金額は5万でも9万円でも良いのですが、
1万円の位、以下の金額、
数千円の負債に対するリボ払い利息と、数百円だけのリボ払いだと
数百円しかリボ払いの残金が残っていない時の方が利息は当然少なくなるので
それを狙っていたのですが、もう6月だし千の位が0になることはないと諦めて
せめて5千円以下ならと計画を決行しました。
年会費を無料にするために、毎月クレジットカードの利用金額すべてを支払うのではなく、
少しだけ来月に支払いを遅らせる作業をしました。
たったの1,000円ちょっとの年会費をここまで全力で回避するのは、
昨年、予期せず年会費を取られてしまった事が悔しいの一言です。
おそらくメールなどで、あらかじめ通知はされていたのだと思いますが、
クレジットカード会社からの通知なんてゴールドカードにしませんかとか
なんも自分にとってメリットがあると思えないものばかりですので
ほぼ無視。毎月の支払い通知が少し気になる程度です。
なので、当然改悪のお知らせも気づくことなく昨年初めて年会費を徴収された次第です。
1,000円と言う決して高くもない年会費を回避するために要する
時間と手間暇を考えればこの作業が必要かどうかは微妙なところですが、
負けられない戦いそこにがある。
というか、黙って年会費を払うのがしゃくなのでそれに抵抗しているだけです。
今回が最後の工作となるかも知れません。何よりめんどくさい。
しかし、このめんどくさいリボ払いの金額を利用金額以下に設定したことにより
気づきがありました。
その気づきは、年会費を回避することなんかより
5倍くらい衝撃がありました。
リボ払いの総額利用額を「見せない」巧妙な手口
私は今回数万円の支払い金額を設定し
残り数千円の支払いを来月に持ち越しました。
しかし、この「来月以降に支払いを持ち越している金額」、
要するに「負債額」の総額について、
クレジットカードの支払い金額などのページでは利用金額全体を見せない設計になっていたのです。
ログインしても表示されるのは、月々の支払い額のみ。
クレジットカードの利用金額が今いくらなのか
クレジットカード保有者に見せないようにしている。
もちろん、自分でいくつかページを進めば調べる事は出来ます。
しかし、1発目に表示されるのは、ただ月々の支払金額に設定した金額のみ。
自分が設定したのが5万円なら5万円。
私が保有するクレジットカードのリボ払いの
月々の最低支払金額は5,000円で、
支払い金額を確認しに行った時に目に入るのは
たったの5,000円と言う請求金額のみです。
今総額でいくら使っているのか、
5,000円の内利息の支払いはいくらなのか、
利用金額の元本の支払いとしてはいくらなのかなんて詳細はあるはずもなく
自分で探すしかありません。
まるで、自分の負債はたったの5,000円であるかのように
錯覚しかねない設計となっています。
秀逸過ぎるページ構成と見せ方。
これでは、利用者が今いくらの借金を負っているのか分からず
危機感なく来月も再び買い物を続けることが出来る素晴らしいつくりとなっています。
自分で買い物やキャッシングをして、一時的な満足や快楽を得たり
もしくは、生活が苦しく急場をしのぐために利用している人を助けているわけですから
クレジットカードの会社がすべて悪い訳ではありません。
利用者が求めるからクレジットカード会社が提供しているサービスです。
私も何度助けられたか分かりません。
しかし、今改めてみて、この見せ方はないだろ。
と正直思いました。
金融リテラシーというか情報リテラシーというか
何も知らない状態で画面に表示される支払金額をみたら、
「たったの5,000円でこんなに買い物できるんだ」
「もっと買えるじゃん」
と、勘違いしそう。
リボ払い悪魔のシステムの一端を見ました。
もちろん、日々の生活に窮し、今、このタイミングの支払いだけ成立させるために
今だけお金が必要‼みたいな時に急場をしのぐ便利な面もあると思います。
上記の通りも私も助かった事は1度だけではありません。
しかし、本当にその「便利さ」というのは必要な便利さなのでしょうか。
急場をクレジットカードでしのいだところで、15%もの利息を支払ってまでも
借りなければならない類のものでしょうか。
便利、便利ではない。
良い、悪いでもなく、
必要悪という言葉が最も近いかも知れません。
72の法則
15%の利回りって、冷静に考えるととんでもない数字です。
資産運用を行っている多くの方はご存知の方だと思いますが
「72の法則」というものがあります。
72÷利息=資金(借金)元本が倍になる年数、と言うものです
例えば、年利3パーセントでその資金が倍にまで成長するのは
72÷3%=24年
例えば100万円を3%の利回りで運用すれば、
24年で200万円になるということです。
5%なら14.4年
7%なら10.3年
10%なら7.2年といった具合です。
そして、これがもし15%だったら
72÷15%=4.8年
たったの4.8年で倍になる計算です。
もし私が今100万円持っていて、毎年15%の利回りをゲットできれば、
たったの4.8年、5年足らずで200万円を超えてきます。
これと逆の事をクレジットカード会社が資金ではなく、借金元本として
利用者相手にやっているわけです。
当然、そもそも支払いが出来なければカードの利用自体が止められますし、
複利でひたすら負債が増えて借金まみれになる訳ではありませんが、
とにかく15%の利息というのは、とんでもない数字ということです。
法律上で認められている利息ですので法外な数字とは言えません。
しかし、鬼畜な利息だと思います。
それを好感度の高い有名人を使ってさわやかなイメージ付けをして
気軽にキャッシングやローン、買い物を勧め、
何も知らない利用者を知らない間に借金漬けにする。
これらはクレジットカード会社ではなく、消費者金融と呼ばれるものですが、
やっていることは同じです。
怖い怖い。怖すぎる。
ということで、自分に今できるのは、
今、自分が支払う事ができない買い物はするなということ。
家を買ったり、車を買ったり。
これらはローンを組むのが当然の風潮になっていますが
本当に必要なものでしょうか。
身の丈に合っているでしょうか。
幸福の形はひとそれぞれです。
借金して幸せになる人もいるのかも知れませんが、
私は今の給料、生活がずっと続くと信じる事は出来ませんので
30年ローンとか想像も出来ません。
そんな人生で幸せなのか、そんな考えでお前の人生は大丈夫かと言われればちょっと分かりませんが
今のところは楽しくやっているので
とりあえずはこのままでいこうと思っています。
ということで、個人的な考えは別として
大げさに騒いでみましたが
リボ払いは危ないよってことと、他にも借金するにしても
本当に必要かどうかよく考えてくださいねってことですね。
ではでは。