ども、おっさんマガジン編集長です。
本日のテーマは「確定拠出年金の見直し」です。
アラフォーのおっさんが昔、今の会社にギリギリ滑り込むなり
人事部から早口でまくし立てるように意味の分からない
401kがどうたら、入ったばかりなのに退職金がどうやら説明されて
理解できたであろうわけがありません。
企業型DC、確定拠出年金とか言われてもなんのこっちゃ。
どうやって運用するか決めて提出してとか言われるそばから
わが物顔でおばちゃん(後で知ることになる保険営業の人)が社内を歩き回ってるし
色々と訳が分からないよ状態で運用先を決定し十数年。
いつの間にかここまで来ました。
今現在の運用成績さえ把握できていませんでしたが、
今後の運用方法、運用先を見直す良い機会となりましたので
今回のテーマとしてシェアしたいと思います。
用語整理
私の世代が新入社員の頃は401Kと呼ばれていました。
しかし、現在ではあまり聞かれなくなり、確定拠出年金と呼ばれている気がします。
他にも企業型確定給付やら企業年金やら企業DCやらさらに個人型確定拠出年金idecoやら
よく分かりませんのでちょっと調べてみました。
ちなみに当方、ただのおっさんです。
資産運用のプロでもお金を貰っているわけでもありませんので
情報の正否に責任は持てません。
ちょっとググって適当にまとめただけですのであしからず。
そもそも論
そもそも、401kやら確定拠出やら確定給付やら大当たり確定演出やら知りませんが、
全ては退職金をどうやって用意するか。
その手段や運用の責任は誰が持つのかにつきます。
一般的に理解されているのは、
長年勤めた会社を辞める際に一時金としてまとめて貰えるのがいわゆる退職金。
ちなみに、私個人のイメージとしては、
日本の企業は給料を低く抑える代わりに退職金があって、
外資系は辞めるやつのことなんて知らんがなと言わんばかりに働いている間の給与を高く設定し人を集め、
辞めるやつの退職金なんぞあるかいなという感じのイメージがあります。
あまり多くの企業で採用されているわけではありませんが
退職金のように一時金としてまとめて受け取るのではなく、
年金のように少しずつ分けて受け取る企業年金もあるそうです。
この将来従業員に渡すことになる退職金や企業年金の財源をどうやってひねり出すか。
って話が今回の確定拠出やら確定給付やらのお話です。
401k(確定拠出年金)とは
企業や従業員が毎月一定額の掛け金を積み立てて
将来受け取る年金額を積立金の運用実績にゆだねるタイプの年金です。
あ、ちなみにここら界隈の話の際には、年金≒退職金の理解で良いと思います。
積立金の運用実績にゆだねるということで、受取額は確定していませんが、
拠出額(掛け金)は確定しているため、確定拠出年金と呼ばれます。
また、個人ではなく企業で採用しているので
企業型確定拠出年金(Defined Contribution Plan)、略して企業DCとも言います。
企業でやるのが企業DC、個人でアレンジするのがiDecoですね。
米国で一般化しているらしい仕組みで、その規定が米国内国歳入法の401条(k)項にあることから
日本での2001年に開始の際には、401kまたは日本版401kとも呼ばれましたが、
現在では企業DCっていう方が多い気がします。ややこしい話やで、全く。
ということで、拠出額が確定しているので確定拠出。
会社は拠出はしたから後は勝手にやってよ、
従業員が将来いくら貰えるかはあなた方の運用成績次第、どうなってもこっちは知らないよ。
って話です。
従業員のメリットとしては、拠出された後のお金は
勤め先企業が運用するのではなく個人での運用となり
転職する場合、転職先企業にこの制度があれば持ち越し、運用を継続する事ができます。
もう1つのメリットとしては、
もし現在勤めている会社が将来つぶれるようなことになったら給料の支払いさえ怪しいので
退職金なんて言ってられませんが
この制度であれば、会社が無くなろうが潰れようが
運用は自分ですので退職金のとりっぱぐれがありません。
一方、会社のメリットとしては、
2001年にこの401k制度が日本で採用されるようになって
多くの企業がこの制度に乗り換えた事を見れば明らかで
こっちの方が会社にとってコストが安く済んで経費削減ができるんだと思います。
そもそも企業が資金を運用したところで
しっかりと退職金が手配できるほど運用益を生み出せるかなんて分かりませんから
リスクヘッジにもなりますし。
よく分かりませんが、営利企業であるはずの会社が
すでに雇用している子飼いの社員の福利厚生について
会社が得もしないのに自らすすんでこの制度にする理由が他にありません。
確定給付型年金
確定給付企業年金(Defined Benefit Plan)、略して企業型DBとも言われるらしいですが
私は聞いたことありませんでした。
まぁ、いわゆる昔ながらの退職金のイメージ。
従業員が会社を定年退職する際にがっぽりと貰える退職金を捻出する手段として、
企業自身が運用するのではなく外部の保険会社などに資金運用をお願いする方法と、
企業が自ら企業年金基金を設立し自分達で運用する方法があるそうです。
大きな会社とかだと自分達でやっていそうなイメージがありますが、
とりあえず自分が辞める時に退職金ががっぽり貰えていいですねー(棒読み)のイメージ。
退職金が1,0000万円とか2,000万円とか言ってるテレビの向こう側の人達の話です。
正直なところ、私は勤める会社が自分が退職するまで生き残るとは思えませんでしたので、
そもそも退職金など貰えるとは思っておらず、企業DBではなく企業DCだった事はむしろ良かったです。
そもそも定年まで勤めあげる事もイメージできませんでしたし、ちなみに今でもそれは同じです。
現時点での運用銘柄と成績
これが現時点での運用先とざっくりとした資産配分です。
会社からは月額7,000円程度の拠出で150万円弱も貯まっているんだから
やっぱり継続は力なりですね。
私の力ではありませんが。
運用実績としては、想像以上に減ったり増えたりを繰り返しながらとなっているので
参考程度にご覧ください。
2007年度 ー5.5%
2008年度 ー9.3%
2009年度 +3.7%
2010年度 ー2.8%
2011年度 +1.8%
2012年度 +9.1%
2013年度 +7.9%
2014年度 +8.9%
2015年度 ー2.8%
2016年度 +1.2%
2017年度 +2.8%
2018年度 +1.1%
2019年度 ー0.1%
2020年度 +8.9%
2021年度 +3.1%
通算運用利回り +2.2%
このまま継続すれば60歳時点では400万円程度になるそうです。計算上は。
とはいえ、
2012年から2014年の爆上げと、コロナ景気が無ければ激しい負けとなっていたはずです。
そして2022年は絶賛下落中ですので、通期で2.2%となっている運用利回りが
今年もプラスで終える事ができるのかははなはだ疑問です。
上記の凸凹具合は、インデックス投資をする際には、
非常に参考になる真実かと思います。
最大変動率は、+9.1%と-9.3%で、
単純にその差だけを言えば18.4%もの差があります。
ものすごい数値です。
これが投下資金が総額150万円程度だからそれほどメンタルに来ないかも知れませんが、
個人で行うインデックス投資では
将来的に積立額が1,000万を超える資産を投下することになる人も居るでしょうから
20%の変動を常時想定するとすれば
200万円程度は誤差の範囲となります。
これが投下資金総額2,000万円になれば400万円が誤差の範疇。
とんでもない数値です。
それでも時間を掛ければちゃんとプラスになる公算が高いのが長期投資。
計算や妄想する際にはついつい右肩上がりで綺麗なグラフを思い描きがちですが
実際には激しい下落や上昇を繰り返しながら、
下落すればもっと下がるんじゃないか、今売った方がいいんじゃないと耐え、
幸運にもマイナスからプラ転した際にはさらに売りたい衝動に耐え、
なんとかプラスが少し育つとそこでも今のうちに売った方が良いんじゃないかという誘惑に耐え
含み益を伸ばしていくという苦行。
それでも過去の統計上増える事が期待できるのですから、
上記、衝撃の凸凹具合は、ついつい売りたくなってしまった際には、忘れないようにしたいですね。
運用先の見直し
では、今回のメインテーマである運用先の見直しに移ります。
最も重要な点として、企業DCで元本確保型など必要ないということ。
現在、40%を超える資産配分となっていますが、全く意味がありません。
せっかくの運用資金を失敗した時に全部失わない為、何か急遽お金が必要になった時の備え。
そんなものは自分の銀行口座で確保しましょう。
いつ必要になるか分からないから生活安全地球防衛軍資金として
現金もしくは現金同等物が必要なんですよね。その通りです。
しかし、
だったら、60歳まで触る事ができない資産でそんなもの確保している場合じゃありません。
いつでも引き出せる銀行口座に入れておきましょう。
今、お金がない。でも、企業DCを解約すればお金があるんだ。
なんて、本当に困窮した際には一時金として受け取る事も可能なようですが、
手間暇かかるし、そんな困窮しているなら一刻も早くお金を手にしたいはず。
こんな自由に動かす事ができない資産で管理する目的の資金ではありません。
これを設定した当時の私は、学生時代の行動様式のまま
口座にお金が少しでもあれば引き出しスロットへ。
無くなるまでATMに行き、少しでもお金が入ったら即おろしてスロットへ。
給料日にはすべて引き出しスロットで大負けし、
次の給料まであと29日あんぞ。どうすんのこれ。
みたいな月が結構な頻度で発生していました。
ですので、その経験から入社時の私は、金があったら相も変わらず全部使うと薄々気づいていたんでしょう。
この企業DCもおそらく説明を受けた際に安定と言われた確保型定期の比率を最も高くし、
さらに、企業DCのシステムではありませんが
給料天引きをしてくれる財形貯蓄にも申し込みをしました。
この財形貯蓄の設定をしておいたおかげで、
給与振込の銀行口座は給料振込日前にはいつも1,000円以下、
残高はATMでおろせない小銭だけというが
海外勤務になるまで続きながらも、それなりの貯金が出来ました。
今回のテーマとは少しずれますが、貯金が出来ない20代の読者の方が居たら、
加入が可能なのであれば、強制的に貯金できる財形は強くお勧めします。
これは運用益を狙うものではありませんが、
それなりの給料がありながらも貯金が出来ない=自分で自分のお金をコントロールできないということですので
運用益を狙って自分で下手に運用するより、
まずは資金をロックし気づいたら勝手に貯まってたってのが理想かと思います。
益を狙う前に、まずはしっかり貯めること。
話を戻しまして、元本保証の定期型は必要無し。
ちなみに運用配分としては、この元本保証定期型40%、外国債券30%、バランス型20%という3つを運用先としていますが、
運用益としては、バランス型がほぼ稼いでいるのが現状。これがたったの20%ではなく、
少なくとも50%くらいだったら、2.5倍の運用益だったはず。
結果論ではありますが、本当に勿体ない事をしていたことに気付きました。
逆に現在の評価額が減っていた可能性はありますが、元本保証でただ寝かすだけでなく、
少なくとも、運用益を出すチャンスがあったはずです。
ということで、他にも色々と企業型DCで扱う事ができる銘柄はありますが、
バランス型って事は勝手にバランスとってくれるんでしょってことで
現段階では、元本保証40%をそっくりそのままバランス型に変えようと思っています。
一つ気を付けないといけないのが、
運用に掛かる手数料。
それぞれの銘柄で違っているのでそこは注意しましょう。
アクティブに動く可能性があればあるだけ、運用者の手間がかかるので手数料の%も高くなる傾向にあります。
ご自身の企業のDCの取り扱い銘柄をしっかり調べて選びましょう。
いつ切り替えるのか
現在、世界的に株価が下落基調にあります。
ここから急騰することも考えられますが、それはいつ来るのか分かりません。
明日にも来るかも知れないし、このまま現在の株価の半分くらいにまで下落する可能性だってあります。
当ブログの読者であれば、私のトレード下手っぷりはご存知でしょうから
タイミング売買など毛頭出来ません。いえ、出来ますが負けます。確実に。
ということで、いつ反発するかなんてどうせ分からないから
下落している今、少しずつ掴みに行っているのが
2022年初めから本格スタートの米株を中心としたインデックス投資です。
5年計画で約1,000万円を積み立てようとしています。
きっと5年以内には反発してくれることでしょう。
そして、今回の企業DCの40%もの定期元本保証型の資金ですが、
この世界的株価下落から、反発がチョロチョロ見え始めて、
そろそろ落ち着いたなと思った頃に
まず20%をバランス型に切り替えたいと思っています。
こういう反発するだろって思って素人が入ったところが狩りどころなので
きっと買った途端に再び下落を始め失敗だと思うことでしょう。
その為の半分だけ切替。
んで、もう一回そろそろじゃね?って思ったところで残りの20%を切替。
これで行こうと思います。
たったの2回しか分散しないのは少し怖くも有りますが
比率で考えると40%と高いものの、金額ベースでは全額で60万円程度で
2回に分けるとして30万円程度。
あまり手間を掛けるタイプの投資ではないはずですので、これくらいの分散が適当かと思います。
外国債券に関しては、よく分かりませんが、今のところ儲かっているし
そのまま継続で良いかと。
偏り過ぎるのもよくありませんしね。
継続は力なり
先ほど、この感じで継続して働けたとすると、
60歳時点での企業DCの評価額は400万円程度になる計算で
今回元本保証型から運用益を狙えるバランス型にしてぼろ儲けするんだと申し上げましたが
そもそも60歳までこの会社に残れるとは到底思えない自分が居ます。
さらに、
そもそも日本の経済状況で、会社が存続していけるのかも怪しいものです。
経費削減のため本社を田舎の地方都市に移し、
さらに1,2年以内には各地方の支社を引き払い、本社に集約させるというではありませんか。
その際に、現在の本社や支社近郊に家を買っていたり
すでに子供が進学していたりと生活基盤を簡単に移せないご家庭を抱える社員は、
自ら辞めていくことでしょう。
優秀なのに辞めていく社員。それに反して無能なのに私のように残り、なんとかしがみ付こうとする社員。
そんな状況が簡単に想像できますので
会社側も機に乗じて無能な社員を減らすべく積極的に追い込む工作をしてくるはずです。
多数の社員が切られることでしょう。
現在すでにそれはないでしょ⁉あり得ないでしょ⁉って配置転換が行われ
続々と辞めていく人が出ている状況ですので、いつ自分にお声が掛かるか分かりません。
こんな状況ですので、正直なところ5年後自分がどうなっているかなんて想像がつきません。
と、20代前半で言い始めてすでに40歳になろうかというところまで来ました。
ですので、心配なんてするだけ意味がありません。
また、自分にどうこうできる問題でもありませんし、
その時が来たら行動できる、自活できる、なんとか生き延びれるように
日々準備しつつも、しっかり仕事していくしかありません。
10年後も安泰。
なんて企業が今この時代にどれほどあるでしょうか。
幸い、企業型DCは持ち越し可能です。
海外で暮らすとなると持ち越しは出来ませんが、
そうなった時はそうなった時でまた考えれば良いと思います。
そもそも、貰えるなんて思っていなかった退職金です。
さらにあと20年近くも運用してようやく400万円程度ですので
だったら違う方法で老後資金を捻出する方法を考えるべき。
無かったものとして考える。
そもそも国民年金自体も私達の世代ではどうなっているか分かりません。
制度自体が破綻する事は国の存在、円の価値さえも危うるしうるのではないかと思いますが
早死の家系からすれば、貰い始める頃には死んでますやん。って状況になりつつあることを考えれば
これまた自分でなんとかするしかない。
貰えるものは貰っておこうとばかりに今回は企業型DCについて考えましたが、
なんか自分のお金じゃないというか、自分の管理下にないという感覚が強く、
当てにしていない自分が居ます。ただの画面上の数字という感じ。
なんだかんだ、すべて自分で管理したい性格なんでしょうから
せいぜい損しないように、破綻しないように、路頭に迷わないように
ギャンブルしつつも、しっかり貯めるべきところは貯める。
いつもいつもケチケチしてちゃいけないけど
いっつも浪費してたら、お金なんていくらあっても足りません。
締めるところは締め、払うべきところは払う。
儲ける事を考えるより削る事の方が簡単ですのでまずはそれを実行し、
次にどうやって稼ぐか、増やすかを考える。
クビになる事にビビッているんじゃなくて
少しでも力をつけて会社が無くなっても生きていけるように
他社に求められるような能力を身に着けるべく日々少しでもいいから時間を確保する。
今から独立開業ってほど気合が入っているわけでもありませんし、
四六時中自分の食い扶持の為にビジネス脳でいるのはちょっと考えづらい。
なので使われる側でいいから、それなりに生きていける程度に求められる能力が必要。
他人にお金や地位は奪われても、知識や思考やスキルが奪われることはありません。
自己研鑽しつつも、倹約し何か起こっても困らないよう常に備えていきましょう。
ではでは。