戦争後のGHQによる実効支配。
少なくとも私と同世代の人達は、
マッカーサーがサングラス掛けた写真は見たことある程度で、
実際にどんなことが政策としてなされたのか
知らない人がほとんどなのではないでしょうか?
そこで今回は改めて、GHQが戦後の復興期の日本に何をしたのか
改めて勉強したいと思います。
3R・5D・3S政策
戦後のGHQによる政策らしいのですが、
この単語たちご存知でしょうか?
私はつい先日まで聞いたことさえありませんでした。
どういったことがなされてきたのか、全く知りもせずに生きてきました。
YouTubeでお勧めで流れてきたので、目にする機会がありましたが、
それが無ければ一生知らずに生きていたかも知れません。
逆を言えば、YouTubeのAIによる自動お勧め機能ってすごいですよね。
人ひとりの考えを変えさせるくらいの力が既にあります。
それも気づかない間に。
いつの日なんて遠い未来ではなく、
もうすでに人は機械にコントロールされているのかも知れませんね。
AIについては、また別に機会に触れたいと思います。
では早速。
3R・5D・S3政策とは
第二次世界大戦後のGHQによる日本占領政策です。
列強各国に歯向かい多大なる被害をもたらした
たった日本一国の力を奪うためだけの施策です。
国土が広大なわけでも、資源国でもない日本が
また同じように歯向かってこないようにするために
力を奪うためだっと言われても仕方ない政策です。
ここで言う3Rとは、
リデュース・リユース・リサイクルではありません。
当たり前ですね。
これら3つの占領政策は、
占領という物理的な支配もそうですが、
洗脳という精神的な支配も多大な影響を及ぼしています。
- 3R—基本原則
- 5D—重点的施策
- 3S—補助政策
これら3つは、上記のような位置づけで実行されました。
3R 基本原則
Revenge[復讐]
戦争でアメリカに多大なる被害を与えた日本に復讐するために
Reform[改組]
二度と歯向かわないように、力のある財閥などの組織を解体・再編し
Revive[復活]
アメリカの役に立つよう、都合良いように復活させる
ちっちゃな国、日本によほど痛い目を見たんでしょう。
二度と歯向かわないようにという執念が見えますね。
5D 重点的施策
上記の基本原則を実行する為の施策として下記の5つの施策が実施されました。
Disarmament[武装解除]
読んで字のごとく武装の解除。武力を奪う。
Demilitarization[軍国主義の排除]
軍国主義の排除。非軍国主義化。
Disindustrialization[工業生産力破壊]
軍国主義を支えた工業生産力自体を破壊する
Decentralization[中心勢力解体分散]
財閥の解体。
Democratization[民主化]
日本文化の継承ではなく、アメリカ的民主化の強制。
憲法第9条は戦争で苦しんだ日本国民が、
二度と同じ過ちをしないよう、戦争をしないように作られた素晴らしい憲法と
ずっと思っていましたが、成り立ちを考えると疑問符が残ります。
非核3原則に関しても、通常の軍事力だけでもアメリカに大きな影響があるのに、
核まで持たれたらどうしようも無いという考えの元、禁止されているだけ。
現代において、核を持っていないというのは、国として他国に対してなんの抑止力も持たない。
アメリカが北朝鮮をお客様扱いしているのは核の恐怖があるからにほかならないですよね。
アメリカ軍にいつまでも頼ってないで自分でなんとかしろとか言ってる傍ら、
軍隊を作ることさえ認めない、全く真逆の事を言っているこの矛盾。
3S 補助政策
Sport [スポーツの奨励]
武力にも直結する武道をやめさせ、スポーツへ。
Sex [セックスの解放]
性風俗の奨励⇒性的堕落。闘争心を失わせ、骨抜きにし、力を奪う。
Screen [映画の奨励]
政治や労働に対する不満を現実ではなく、映画に向けさせ解消させる
まさに愚民政策。1億総国民愚民化大作戦。
政治への関心を薄れさせ、労働力としてはアメリカに都合の良い様に
改変させえられ、蓄えた経済力はアメリカからの輸入に費やされ、
労働によってたまった不平不満は、セックスや娯楽で個人的欲望を解消させる。
知ればしるほどヘドが出て嫌になりますが、
ここまで来たらもうちょっと。
これらをうまくコントロールする為に言論統制も行いました。
昨今のニュースの偏向報道もこれを見れば納得です。
世論や流行はマスコミによって作られる。
私たちは無意識のうちにコントロールされています。
言論統制と検閲
1945年9月21日、
「日本新聞遵則(プレス・コード)」と
「日本放送遵則(ラジオ・コード)」が
報道関係者に公表されました。
さらに直後の
1945年9月29日、
「新聞と言論の自由に関する新措置」を発令。
出版前に検閲し連合国に不都合な記事はすべて封じ込められました。
これらの発令のおかげで、戦後70年にもなるというのに、
こういったことがマスメディアから発信されることが無い。
今は幸運なことにマスではないネットという個人発信が出来るメディアが構築されたので、国家や組織による情報統制が困難な時代です。そのおかげでこういったことを知る機会が得られました。
日本新聞遵則(プレス・コード)日本放送遵則(ラジオ・コード)
- 第一条 報道は厳に真実に則するを旨とすべし
- 第二条 直接又は間接に公安を害するが如きものは之を掲載すべからず。
- 第三条 聯合国に関し虚偽的又は破壊的批判をすべからず。
- 第四条 聯合国進駐軍にかんして破壊的批判を為し又は軍に対し不信又は憤激を招来するが如き記事は一切之を掲載すべからず。
- 第五条 聯合国軍隊の動向に関し、公式に記事解禁とならざる限り之を掲載し又は論議すべからず。
- 第六条 報道記事は事実に即して之を掲載し、何等筆者の意見を加ふべからず。
- 第七条 報道記事は宣伝の目的を以て之に色彩を施すべからず。
- 第八条 宣伝を強化拡大せんが為に報道記事中の些末的事項を過当に強調すべからず。
- 第九条 報道記事は関係事項又は細目の省略に依って之を歪曲すべからず。
- 第十条 新聞の編輯に当り、何等かの宣伝方針を確立し、若しくは発展せしめんが為の目的を以て記事を不当に顕著ならしむべからず。
新聞と言論の自由に関する新措置
- SCAPー連合国最高司令官総司令部に対する批判
- 極東軍事裁判批判
- SCAPが憲法を起草したことに対する批判
- 検閲制度への言及
- 合衆国に対する批判
- ロシアに対する批判
- 英国に対する批判
- 朝鮮人に対する批判
- 中国に対する批判
- 他の連合国に対する批判
- 連合国一般に対する批判
- 満州における日本人取り扱いについての批判
- 連合国の戦前の政策に対する批判
- 第三次世界大戦への言及
- ソ連対西側諸国の「冷戦」に関する言及
- 戦争擁護の宣伝
- 神国日本の宣伝
- 軍国主義の宣伝
- ナショナリズムの宣伝
- 大東亜共栄圏の宣伝
- その他の宣伝
- 戦争犯罪人の正当か及び擁護
- 占領軍兵士と日本女性との交渉
- 闇市の状況
- 占領軍軍隊に対する批判
- 飢餓の誇張
- 暴力と不穏の行動の煽動
- 虚偽の報道
- SCAPまたは地方軍政部に対する不適切な言及
- 解禁されていない報道の公表
上記項目が、「削除または掲載発行禁止の対象となるもの」として
検閲指針が発せられました。
言及・批判・宣伝など使い分けられていますが、
検閲する人間の解釈次第でどういった判断になるかはGHQ次第。
自由な言論などはなく、すべての情報がコントロール下に置かれました。
新聞・ラジオ・テレビ各局の昨今偏向報道を見て納得のいく人も多いと思います。
まとめ
今回はなるべく私個人の見解は含まない形で、
事実をそのままに掲載したつもりです。
私よりも上の年代の先輩方々にとっては常識?なのでしょうか?
私はこれを見た・読んだ時に衝撃を受けたので今回こういった形でシェアしました。
誤解して頂きたくないのは、
今になってアメリカがどうとか、日本政府がどうとかいうつもりはありません。
ただ事実としてこういった施策がなされた歴史があります、
現代にもその影響はないのか?自分の思考や反応も実は影響を受けていないか?
という事を自問して、正しい事実を見る目を養いたいと思い、まとめた次第です。
国も・人も・政策も今さら批判するつもりは毛頭ありません。
ただ、コントロールされた世論やニュースに踊らされず正しい事実を
まさに曇りなき眼で見て、自分で判断したいと考えています。
戦争には正義も悪も無いし、立場によって真逆の考えとなりますが、
上記の政策については、事実を捻じ曲げる、隠す事を強制しています。
現代はメディアに頼らずとも情報は自ら取りにいくことが出来る時代です。
このページに掲載している情報もそのまま信じることなく、本当にそうなのか?と、
他で裏取りをするくらいでちょうど良いです。
偏った情報や、偏った考えの人の意見や行動に左右されず、
正しい情報のもと、自分が正義だと思える行動が出来れば良いなと思います。
ではでは。