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COVID-19バンコク非常事態宣言を受けてタイにおける地政学リスクを考える

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ーおっさんの独り言
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ども、おっさんマガジンマガジン編集長です。

 

3月23日のパブ・バー含め商業施設や娯楽施設封鎖に続き、

24日に非常事態宣言(Emergency)を発令され、26日に適用となる事が決定しました。

 

タイ人は「またカーフューになった」と言っている人もいましたが、

少なくとも今の段階では少し異なり、タイ政府は外出制限などには言及していません。

 

細かい取り決めやルールは26日に発表となるようですが、

今日は大変な一日となりましたね。

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バンコクポストで情報を確認

先ほどアップした「本日のタイ株」の段階では、

タイ人に英語で聞いた内容と、ツイッター界隈で流れている情報をざっくり読んだだけで、

情報が曖昧だったので、バンコクポストの記事を読んできました。

その記事はこちらです。

 

Emergency decree coming Thursday

The government will declare an emergency and introduce new measures to combat
the coronavirus disease 2019 (Covid-19) on Thursday,
Prime Minister Prayut Chan-o-cha said on Tuesday.

Government spokeswoman Narumon Pinyosinwat said
the state of emergency would last about one month.
In his live televised announcement at Government House,
Gen Prayut said new requirements to control the disease
would be enforced and a committee would be formed to work them out on a daily basis.

“Requirements will be announced the day after tomorrow.
They will be issued on an ongoing basis to reduce the epidemic.
Some will be requests for cooperation and others will be compulsory,” the prime minister said.

“Do not return to your home provinces, or you will face penalties.
There will be checkpoints along the way. Please do home quarantine (at your current location).
Quarantine facilities will be opened locally and also by the government.”
Gen Prayut said. Various places would subsequently be closed, he added.

“Many people have been infected.
There must be field hospitals and large-scale quarantine areas,”
the prime minister said.

“If the situation does not improve, there will be a total lockdown,” Gen Prayut said.

During the state of emergency, Gen Prayut warned, people must be careful what they post on social media.
Those who abuse social media would be arrested and prosecuted, he said.

Those who raise product prices unreasonably will also face penalties, he said.

The government is taking the new measures by invoking its right to exercise
an executive decree on public administration in an emergency situation, Gen Prayut said.

A prime minister may announce a state of emergency under a 2005 executive decree
when he or she believes the situation warrants it, restricting some of the rights and liberties of the people.

With the cabinet’s approval, the prime minister may announce a state of emergency
for a period of up to three months (although it can be renewed).
Once declared, all authority and duties of agencies involved in preventing and
mitigating the situation are transferred to the prime minister.

During a state of emergency, the prime minister may:

-prohibit anyone from leaving home for a certain period
-ban assembly at any place
-ban the reporting, selling, distributing or disseminating of any media that includes content that may frighten people or cause unrest, or that intentionally distorts news and information, in the area where the emergency has been declared or all over the country
-prohibit the use of certain means or routes of transportation
-prohibit the use of certain buildings or places, or evacuate people from certain areas

If the prime minister deems the situation is severe — such as one involving terrorism,
use of force or a threat to national security — he or she may declare a state of “extreme emergency” during which he may:

  • detain suspects for up to seven days, extendable by further periods of up to seven days, for a total of up to 30 days
  • summon anyone for information
  • seize goods, chemicals or products
  • search or demolish buildings
  • open mail, tap telephones or stop any communication
  • prohibit anyone from leaving the country
  • order soldiers to help police
  • require reporting of purchases, sales and possession of certain goods

The law forbids petitioning to the Administrative Court, so people who want to take action against officials during an emergency must go to the Criminal Court.

Section 17 of the decree also gives civil, criminal and disciplinary impunity to officials as long as they have “acted reasonably”.

The penalty for violation of either type of emergency is a jail term up to two years and/or a fine up to 40,000 baht.

【Bankok Post より転記】

こういう時にタイ語が読めれば一番良いのですが、

残念ながら読めませんので、二次情報ではありますが英語の情報を手に入れるしかありません。

タイ株をやっている時も痛感していますが、

その国の一次情報はやはりその国の言語で発せられるので、

得られる情報のスピードという面ではやはり後塵を拝してしまいますね。

ただ、三次情報となる日本語の情報のみに頼る訳にも行きませんので、

せめてもの英語で情報収集ですね。

記事を読むとCOVID-19の影響は9カ月にも及ぶかも知れないと言われているようなので、

そうなったらタイ経済どうなってしまうんだろうか。

その頃にはSET指数15とかになってんじゃないだろうか。

コロナ関連で聞く言葉の意味

コロナ関連で、ここ最近良く目にする言葉として、

クラスター・オーバーシュート・ロックダウンがあります。

 

クラスターは、集団感染。

オーバーシュートは、感染爆発。

ロックダウンは、都市封鎖。

どうせ日本語の情報や新聞なら対応する適切な言葉があるなら日本語使えばいいのにね。

 

使われ方としては、

バンコク都では、広く市民や企業にイベントの自粛をお願いしてきたが、

3月6日ルンピニのムエタイ観戦が原因で100人を超えるクラスターを引き起こしてしまった。

タイ全体では、3月23日時点で1週間前と比較して感染者数は5倍増。

特に感染の中心地はバンコクであるが、出稼ぎに来ている地方からの出稼ぎ者が

感染の検査を受けず帰郷することで、タイ全体でオーバーシュートする事を防ぐため、

ロックダウンに踏み切った。

タイ株投資家的に言うと‥‥

オーバーシュートは、金融的には

為替や株価などの相場が過剰反応して、行き過ぎてしまうことの意味もあるらしいです。

今のような大きな変動の時にはロスカットを巻き込んで売りが売りを呼ぶまさに

感染爆発となります。

現在、株の世界ではまさに感染爆発が絶賛進行中ですね(-.-)

あまりに死者数の多いイタリア

挨拶がハグだか、キスだか知りませんが

チャオなんて言ってる場合じゃない状態のイタリア。

3月24日の段階で累計死者数が中国を上回り6077人、感染者数は6万人超え、

唯一良いニュースとしては、回復した人は7,000人を超えますが、

とりあえずひどい状態と言うことは伝わってきます。

とりわけ60代以降の症状悪化の割合が高いと聞きますが、

実際には人それぞれの免疫力・体力の問題でしょうから、

コロナを恐れすぎるなとは言えないし、最高レベルで注意しろとも言えない。

とはいえ、統計的には高齢者が感染した場合には命に危険が及ぶことは明白ですので、

細心の注意を払って頂ければと思います。

あまりにコロコロ変わるタイ政府の対応

上記のバンコクポストの記事でもイタリアでの感染爆発に言及されていますが、

タイ政府としては、つい3日前にバンコク及び近郊の

商業施設の封鎖やレストランでも店内での飲食を禁止し

テイクアウトやデリバリーのみとした矢先、

その2日後には非常事態宣言です。

1日、いやむしろたった1時間でさえ状況が刻々と変わるのかも知れませんが、

ちゃんと考えてますか?と問いたくなる気持ちは否定できません。

病気で亡くなるより、首くくっちゃう可能性高いんじゃなかろうか

もちろんCOVID-19なんて感染しないにこしたことはありません。

高齢者にとってはとても危険なものかもしれません。

 

しかし、経済がほぼストップしてしまっている現状は、

病気で死なずとも、

金が払えない・金が無くて食えないという

経済苦を理由にしての死者が出るのではと心配しています。

病院からお寺まで

当然このコロナウイルスを軽視しているわけではありませんが、

この都市封鎖により生死に関わるもしくは、やっと頑張ってきたのに貧困層に逆戻りって人は

多く存在することは無視できません。

半年分の生活費とか、来年のこととか考える余裕がある人ばかりではありません。

月末の支払い、明日の食費にさえ困っている人もいる。

 

ちょっと体調が悪いからといって、気軽に病院に掛かれる人など

実際には少数派です。

 

この状態が続くと、バンコクでは、

生活苦からお寺に出家する人が大量に出てくるのではと思います。

仏教国であるタイの、出家すればなんとかご飯には困らないシステムは、

命のセーフティネットとしては素晴らしいと思いますが、

深い信仰心から出家したものではないので、

それをありがたがる立場、そういう人に膝付けて頭下げて

自らの資産からタンブンする信者の方々も

心中なかなか複雑で難しい問題だなと思います。

日本よりは経済発展の余地はある。しかし…

実質軍事政権、政情不安、若者層の王家に対する意識の変化など、

大きな変革期に立っているタイ。

国の政治のトップが独裁であることに反対にはありません。

しかしそのリーダーは絶対的に優秀であるべき。

 

シンガポールがリー・クアンユーがそうだったように、

創業者というか、自分の腹を痛めてというか、

そこには国と自分は運命共同体感があったと思います。

しかし、今のタイ政府のトップは、創業者ではなく雇われ社長。

既得権益を貪るだけで、何も国貢献出来ていないように感じます。

実際には違うのかも知れませんが、私には分かりません。

このような状況の中、本当にタイ株に投資していて良いのか?

と、少し不安になる事があります。

 

経済成長と、その国が信用できないなら投資などするべきではないので、

これは大きな問題です。

まだ私には答えは見つかっていません。

 

逆に政府高官ばかりが美味しい思いをするような国なら、

政府が関係している企業、出資している株を買うなどやり様はあるかと思います。

だって、彼らはその企業が危なくなったら法律変えてでも守ろうとするでしょう。

自分の美味しいところを失わない為に。

 

でも、それで良いのかなぁと思う今日このごろです。

ただ、株価が落ちてマインドがマイナスになっていて、

嫌なところやダメなところが目に付いているだけのような気もします。

最終的には、タイで楽しく暮らしたいと思っているので

どうせならタイ株で運用していきたい思いに変わりはありませんが、

リスクヘッジの観点からは、全ツッパするにはリスクとリターンが合わないなと思っているのが現状です。

まぁ、ここから株価が爆騰し始めたらそんなことあっという間に忘れる可能性大ですが(=゚ω゚)

 

何はともあれ、今回の暴落で分散の大切さは痛感したので、

せっかく頑張って貯めた資産を同じように失わない為に、

しっかりとリスクヘッジしていこうと思います。

 

ただし、リスクのないところにリターンはありません。

取るべきリスク、避けるべきリスク。

投資に関わる全ての判断は、自分次第。自己責任。

間違った判断をしないように、しっかり運用していきたいと思います。

ではでは。

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