ども、おっさんマガジン編集長です。
今回のテーマは「FIREを実現するために用意する資金を考える」です。
FIREを目指す際に避けることはできない日々の生活費の確保。
ついついブログやYoutubeで他人の生活費を参考にしてしまいますが
実際に日々の生活で必要になる金額は十人十色。
いざリタイアする為に必要な何十年分かの生活費を確保しようと考えたときに
FIREするために5000万円あれば十分な人も居れば
1億円でも足りない方もいます。
他人の事を気にしても意味はありませんので
まずは自分が日々の生活にどれくらいのお金を使っているのか
費用感を掴むための計算をしていきます。
現在、私はタイのある会社に入りこんで仕事をしていますが、
創業オーナー一家が全権を握っているため
社長の機嫌を損ねれば即クビ。
社長夫人の気に障れば即クビ。
社長の息子が生意気言ってきて、下手にあしらってチクられると即クビ。
とにかくごく身近にクビ、解雇いわゆるFIREがある環境で働いています。
私が訪泰した当初に8人くらいいた部長クラスは、
インド、シンガポール、フランス、アメリカがそれぞれ1人ずつ+タイ4人でしたが、
その8名でまだ生き残っているのはタイ人2人のみです。
このタイ企業は日本の派遣元との協力関係にある為
私は当地に派兵されている形だけ駐在となっていますが、
協力関係と言いながら今となっては日本サイドに受け手は存在せず、
そうなると私の帰属意識はほぼゼロ。
タイ企業で不要になれば日本に帰る居場所など存在するはずがありません。
ですが、こちらのタイ企業から不要な人間と烙印を押されるようなことになれば
日本に帰され、退職勧告の代わりに好き放題たらいまわしにされ
泣く泣く自分から辞めざるを得ないことになるでしょう。
もしくは鋼の心で耐え続けるか。
という、自分の人生の命運はタイ人のオーナー一族の気分次第という
とてつもなく不安定な環境下の為
FIREされる前にFIRE[Financial Independence Retire Early]経済的自立と早期リタイアについて
考えるのは当然の流れと言えます。
働くのは嫌いではないですし、労働後のビールの方が
ダラダラ過ごした後のビールより美味しいと思います。
しかし、何歳まで働く事ができるかや、どこで地雷を踏んでクビになるか分からない環境化では
いつなんどきFIREされても良いように、FIRE出来る準備をせざるを得ません。
しかしながら、今日々の生活で使っているお金を考えると
自活への道のりは果てしなく遠い。
遠すぎる道のりです。
生活費を稼ぐ大変さ
贅沢をしているつもりもありませんし、
田舎から出てきた生娘をシャブ漬けにしてしまう牛丼も日本に帰れば美味しく食べますし、
大学生の頃から感覚的に生活レベルを上げた覚えはありません。
安い屋台飯でも美味しく食べる事ができますが
毎日それができるかと言われれば無理な事は自覚しています。
自炊するにもタイ料理なら安く済ませられますが
日本食を作ろうとすると、調味料はじめ輸入品の購入も必要となり
結局は飲食で食べるより自炊の方が高くなる始末。
そして、安く済ませられるタイ料理の自炊は、
自炊するより外で食べたほうが美味い・安い・早いという現実。
外食、自炊などの食費のみならず、
現状、生活費としてどれくらいかかっているのかざっくりとスマホでメモしています。
出費があった際にスマホアプリで家計簿も付け、
ざっくり5万bahtくらいで生活していると思っていたのですが、
よくよく見直してみると現実は違ったものでした。
タイ在住40歳(直前)男性の生活費
現状の家計簿アプリでのメモに追加し、
これは削れないよなぁというコストを思いつくままにピックアップしました。
現在乗っている車など、将来的な各種買い替えの引当金も含まれているので
これらの費用を削減する事ができればその分生活コストを低減させられますが
現状、車の無い生活はちょっとイメージが出来ないので必要なコストとして盛り込んでいます。
また、タイ人連れと同居で生活コストは私が出しているので
それも若干高止まりしている理由の一つかと。
何はともあれ、細かく見て行きましょう。
1.家賃
仕事を辞めた後、バンコク周辺やパタヤ、プーケットなど
地価が高く外国人、観光客が多いような土地に住む必要も有りませんので、
大きな街から遠い、田舎に引っ越せば安く済ませられると思います。
しかし、実際問題そういった土地勘もない右も左も分からない田舎で
生き抜いていけるか自信がありません。
ですので少し贅沢、利便性の高い場所を想定し2万bahtとしました。
また、以前タイ人上司が「一軒家なら銃は必須でしょ。家族を守るためにも」
って、嘘か本当か分かりませんが当然の事のように言っていたことも
田舎に住むのは少し怖い要因になっている気もします。
タイでは銃の所持は登録制ですが、
そんなもの気にしない人達がこの世にはいます。
不法所持で警察に捕まったら懲役が待っているのかも知れませんが
失うものが無い人はそんなもの怖くありません。
強盗殺人して警察にも捕まらずお金ゲットで幸せに暮らす
or
捕まって刑務所に行っても、今の生活とそれほど変わらない
そんな人にはどうやったって勝てません。
土地勘がないとスラム的なところに思わず入りこんでしまう可能性もあります。
お湯出ないアパート、ド田舎、道路のアスファルト舗装なしで土みたいなところなら
1万bahtもあれば相当な家に住めそうな気もしますが、
実際どうなるか分からないので高めに想定。
また、家に関しては、海の近くで自分の城を構えたいという思いはある反面、
タイ人お金持ちファミリーが次々に標高の高いチェンマイだったりカオヤイに
土地を買ったり、家を建てたりしているのを見ると
海抜の低い海の近くに家・土地を買って良いモノなのかと及び腰です。
一軒家というものに人生で一度も住んだことが無いので
庭があったり、駐車場があったりするのは憧れますが
なんだかんだ一生賃貸で暮らすような気がします。
とりあえずある程度の安全と衛生が確保されたコンドミニアムをかなり余裕をもって想定し
2万baht/月で年間24万bahtは必要と想定。
2.携帯代
現在と同じコースを継続契約した場合このコストになります。
正直もっと安いコースに替えても問題ないとは思うのですが、
ネットが遅くなったり、ギャザリングした際に不具合があると嫌だなと思い、
喰わず嫌い継続中です。
とりあえず1,500baht/月で年間18,000baht。
3.インターネット+TV
現在は、トゥルーでネットとケーブルテレビでスポーツやら映画が見えるみたいな契約をしています。
実際にはテレビなんて朝食取る時に20分見るくらいで23時間40分は全く使っていませんので
必要無いと言えば無いのですが、有事の際になんだかんだ活躍するだろうなと思い
ズルズルと契約を継続しています。
ズルズルついでにネットフリックスも契約しているので
削ろうと思えば削れるけど、とりあえず1,100baht/月で年間13,200baht。
4.電気
エアコンを我慢したり、冷凍庫を減らせば削減できますが
現行支払っているのがこの金額なのでとりあえず継続想定。
3,600baht/月で年間で43,200baht。
5.水道
現在は毎月200bahtくらいですが、
余裕をもって400bahtで想定。年間4,800baht。
6.車定期メンテナンス
1万キロ毎にオイル交換やらなんやらチェックやらがセットになった
メンテコースをホンダのディ―ラーでやって貰っています。
1回7,000bahtくらいで、毎年年間3万キロくらい走っているので年間で3回。
7,000×3回で21,000baht。+αバッテリーが1年くらいでいつも交換になるので大体これくらいのはず。
24,000baht計上。
7.ガソリン
自動車とモーターサイ。
仕事を辞めればこんなに使うことは無いと思いますが
どれくらい減らせるのかは不明なので現状の毎月10,000baht、年間120,000万baht。
8.食費
基本的に自炊に掛かるコスト。
なんだかんだで1日650bahtくらいで想定し30日で
月間約20,000baht、年間240,000万baht。
9.外食
レストランでの食事、屋台飯、デリバリーなど込み込みで
なんだかんだと月間6,000baht、年間72,0000baht。
10.日用品
シャンプーやらリンスやらトイレットペーパーやら
なんだかんだと月間3,000baht、年間36,000baht。
11.趣味・ご褒美
釣りやら週末の外出やらでざっくり3,500baht×4週間で14,000baht×12月で168,000baht。
12.交際費
まれーーーーーーーーーーーーーーーに、飲み行ったりするので
念のため計上。月間6,000baht、年間72,000baht。
13.被服費
自分はトランクス、短パン、靴下、Tシャツくらいしか買わないし、
それも年間にあるかないか分からない程度ですが、
タイ人連れになんだかんだこれくらいは使っている気がするので。
毎月2,000baht、年間24,000baht。
14.スマホ買い換え費用引当
今回のiphoneSE2は事故的に2年も経たずに買い替えとなってしまいましたが、
以前使っていたiphone6は5年くらい使えたので5年に1回と想定。
毎月1,000baht引当として計上し、年間12,000baht×5年で6万bahtを積み立てる。
スマホ5万baht、ケース・ガラスフィルム・イヤホンやらやらやらで1万bahtで計6万bahtが5年に1度必要となる。
15.車・買い替え費用引当
今乗っている車は20年くらい乗るつもりでメンテナンスにもお金を掛けていますが、
毎年3万キロ×20年で60万キロ走ることになります。
本当にそんな距離を走り、乗れるものなのか。
ランクルとかタイでいうフォーチュナーとかCR-Vとか上位互換なら
もっと強く丈夫でイケそうな気がしますがどうなんでしょう。
20年乗るのはさすがに無理だろと内心思ってしまっているところがあるので
せめて半分の10年で30万キロくらいは乗りたいなと考え
10年に1度乗り換えると想定しその費用の引当金。
月間10,000baht、年間120,000万baht、10年間で120万bahtを貯める。
10年後にはもっと安くて素晴らしい車が開発されていることでしょう。
16.自動車保険
20,000bahtに届かないくらいだった気がするので、
月間1,500baht、年間18,000baht。
新車から5年間は良い保険に入れるとざっくりした話は聞いていますが
その後はどうなるのかよく分かっていません。
それに、何を持って良い保険とするのかも不明ですが、
まぁ、年間で18,000bahtくらい想定しておけば大丈夫でしょう。
5年以降に保険に入れなくなって、もし事故ったりこすったりしたときの
修理費用まではちょっと想定できませんが、まぁ大丈夫でしょう。
17.一時帰国費用
2人で私の実家まで行くとなると、飛行機代だけで15万円×2人で約30万円。
連休をとれるのがどうしてもハイシーズンになりがちで高止まりです。
仕事をやめればオフシーズンでの帰国も当然可能ですが、実際どうなるか分からないので
高めに想定しています。
さらにホテル代やら移動費やら食べ飲みお土産贅沢で20万円を想定。
大人2人だけでこれですから、お子さんがいる家庭とか本当に大変だろうな。。。
月間15,000baht、年間18万baht。
ということで、ざっくりまとめると・・・・
生活費項目 | 月間 | 年間 | メモ | |
1 | 家賃 | 20,000 | 240,000 | なんとなくこれくらい |
2 | 携帯 | 1500 | 18,000 | 現状 |
3 | インターネット+TV | 1100 | 13,200 | 現状 |
4 | 電気 | 3600 | 43,200 | 現状 |
5 | 水道 | 400 | 4,800 | たぶん |
6 | 車定期メンテナンス | 2000 | 24,000 | 7,000baht/万km毎+交換パーツ |
7 | ガソリン | 10,000 | 120,000 | たぶん |
8 | 食費 | 20,000 | 240,000 | 1日650baht |
9 | 外食 | 6,000 | 72,000 | なんとなく |
10 | 日用品 | 3,000 | 36,000 | なんとなく |
11 | 趣味・ご褒美 | 14,000 | 168,000 | 込み込み3,500baht/回 |
12 | 交際費 | 6,000 | 72,000 | なんとなく |
13 | 被服費 | 2,000 | 24,000 | なんとなく |
14 | スマ買替引当 | 1,000 | 12,000 | 5年で買い替え |
15 | 車・買替引当 | 10,000 | 120,000 | 10年で乗り換え |
16 | 自動車保険 | 1,500 | 18,000 | 1年更新 |
17 | 一時帰国引当 | 15,000 | 180,000 | 2人分往復+お土産買い物/年1回 |
合計 | 117,100 | 1,405,200 | 人生甘くない |
上記の計算には含んでいませんが、
車の税金だったり、バイクの税金だったりなんだかんだと普段は意識できてないけど
突発的に出費は発生するものですが、
凸凹しながら月間12万bahtで年間144万bahtくらいな感じでしょうか。
いやー、生きていくって欲しがるとキリがないな。。。
というか、大学生の頃の感覚から変わりなく、
生活レベルを上げていないつもりでしたが
そもそも車を保有しているってことは実際上がってますよね、確実に。
月間12万bahtの生活コストはあまりに高すぎる
携帯や車の買い替えに要する引当金も含んでいるので
毎月これほどまでの金額が必要なわけではないですが
何かの為の備えというか、かなり余裕を持った費用感としてはこれくらいなのかと
少しショックですね。
もしこれを投資などの不労所得で得ようと思ったら
利回り5%で回せたとして144万baht÷0.05で2,880万bahtの投資が必要となります。
もっと低い3%での運用だとすると、4800万baht。日本円で1億6800万円。
もうあり得ない金額となってしまっています。
そこまで増やそうと思ったら人生何周しないといけないか分かりません。
さらに、お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、
これには日本の国民年金の支払いも、帰国するとしたら健康保険、
それに代わる海外保険の支払いは含まれていません。
年金に関しては、日本の住民票を抜いていれば任意での支払いとなりますが、
将来的に年金支給が減ることはあっても無くなることはないと思いますので
終身でお金が貰える制度というのは、払えるものなら払っておきたい。
現在の国民年金は月額16,520年(約5,000baht)×12回で198,240円(約6万baht)。
さらに海外保険に関しては、タイの企業で働いていれば社会保険的なもので
病院の受診も出来ますが、リタイアしてしまえば任意で民間の保険に入ることになります。
俺は病気も怪我もしねぇから大丈夫!というなら問題ありませんが、
手術を1発でもすることになったら、その後の人生を左右しかねません。
タイで加入した場合6万baht/年間で月々に割り返すと毎月5,000bahtとなります。
上記2つで年間12万bahtが追加に。
ということは月々で考えると1万bahtの追加コストとなり、
想定生活費12万baht+保険&年金1万bahtで、月間13万bahtの生活コスト。
ここまで来ると156万baht/年間、もし25年間の生活費とするなら3,900万bahtという
途方もない金額となります。
あり得ない、夢のまた夢通りこして厳し過ぎる現実ですね。
年金や保険に年間どれほどの金額を必要とするのか。
会社の業務で儲けが出ようが出まいが関係なく
資金繰りを考える必要もなく、決まった日に決まった金額の給料が確実に振り込まれる
企業の雇われ人間がどれほど恵まれた環境にいるか身に沁みますね。
さらに会社側から見たときには
簡単に解雇もできない、がっちりと守られた雇われの身から
仕事が嫌だからとFIREなんてものを目指し、自由になりたいというなら
それなりの代償を払う必要があります。
生活コストを下げ資産を切り崩しながら生き延びるか、
不労所得などお金でお金を稼ぐ収入を確保するか。
この2つのどちらか、もしくは両方を検討していくことになります。
サイドFIRE
もう一つ、ありましたね。
生活コストを引き下げ、不労所得のみで生活費をまかなおうとするのではなく、
FIRE実現のハードルが数段下がる、サイドFIREという生き方もあります。
貯蓄と運用だけで生活を成り立たせるのではなく、
不足する資金を適度な労働の対価得ることで生活費をまかなう。
現状、どブラックな職場で身も心も削って働いていたり、
家族とプライベートの時間、趣味の時間など全く確保できていないような状況なら
給料は下がるかも知れないけど、自由な時間を手に入れる。
責任から解放され、メンタル的にも楽になるし、生活に支障もきたさない。
これが今ネット界隈で注目されているサイドFIREです。
ただし、Youtubeなどで20代からのサイドFIREとかを見ると
個人的にはなにかモヤっとした気持ちになります。
働く意欲も、消費する欲望も無い、中国の寝そべり続みたいな感じで
ちょっとそれはないかなと。
まぁ、今自殺を考えてしまうような過酷な環境で就労していれば
問答無用でとりあえずその職場から離れたほうが良いと思いますが
そうでないならとりあえず続けてもいいかな。
そう思い続けて、現実から目を背け
いつの間にか40歳になろうとしているおっさんが思います。
理想と現実。
そのギャップに折り合いをつけながら
どうやって生きていくのが正しい人生の歩み方なのか。
やりたい事も我慢して、行きたいところにも行かず
食べたいものも我慢して、節約して、そこに生きていく意味があるのか。
そもそもこういった欲望が無い人や、そんな中に有っても楽しみを見つけて
充実した日々を過ごせるのであれば、それを否定する気は全くありません。
むしろ素晴らしい生活だと思います。
上を見始めたらキリがありませんし、資本主義の経済にどっぷりとつかり、
何かを求め続ける人生はいつまでたっても満足することがない、
悲しい人生とも思う面もあります。
節約しすぎとか、そんな人生楽しいの?
とか、そんなものは人それぞれ。
個々人が好きなように生きればいい。
では、自分の「好きなようにしたい」。
この好きなことってなんなのか。
もしくは自分がやりたいことってなんなのか。
私は未だによく分かっていません。
FIREして何がやりたいのか
そもそも、将来の夢ってありますか?
いい歳したおっさんが将来の夢とか青臭いこと言っている場合ではないのですが、
夢というより、今後したいこと、やりたいこと、実現したい事、目標。
こう考えた時に、何も思いつかない人生ってどうなんでしょうね。
あなたの夢はなんですか?
以前目にしたこんな話があります。
詳細・設定は記憶があいまいなので適当です。
クリスマス休暇で南国のビーチを訪れた都会のやり手のビジネスマン。
せっかく休暇で南国に来たからと
忙しく島々をボートで回ったり、アクティビティなんてせず
なんの予定も組まず、ただビーチでのんびり過ごすバカンスが欧米流。
1週間ほど何も考えず過ごし、1日中ビーチで本を読んだり、日光浴したり、たまに泳いだり。
疲れたらビーチチェアでくつろぎ、日ごろの仕事のストレスや疲れを癒す予定です。
ビーチで過ごすようになって数日が経過したころ
いつもぼーっとビーチに座っている地元の漁師の男の存在に気付きました。
彼は、朝の涼しい時間に少しだけ漁に出て、生活するのに必要な分だけ漁を行い、
その後は、何をするでもなく1日の大半をビーチでのんびりと過ごしていました。
ある日、ビジネスマンの近くに漁師が来た時に話をしました。
ビジ「なぜもっと魚を獲らないんだい?」
漁師「もっと魚をとってどうるの?」
ビジ「もっと魚を獲れば、もっとお金が稼げるだろう?」
漁師「もっとお金を稼いでどうするの?」
ビジ「お金があれば欲しいものや、行きたいところに行けるだろ?」
漁師「行きたいところに行ってどうするの?」
ビジ「私みたいにビーチでのんびりできるだろ?」
漁師「だったら俺はお金なんて稼がなくていいや、もうすでに毎日ビーチでのんびりできてるからさ」
という、お話。
1年間頑張って命を削って働いてお金を稼ぎ、
たったの1、2週間ビーチでのんびりできるビジネスマンと、
一年中のんびりと働き、のんびりとビーチで過ごす漁師。
どちらが幸せなのか。
それは本人たちにしか分かりませんが、
自分だったらどちらが幸せでしょうか。
やりたいことが無い人
仕事を辞めたからと言って何かしたい事がある訳ではない。
そんな人、多いと思います。
というか、大半のサラリーマンはそうでしょう。
私もそうです。
そもそもやりたい事がすぐに思い描けるような人は、
すでにサラリーマンなんてしていないでしょうし。
なんとなく仕事をして
なんとなく休日を過ごし
たまの連休には家族でお出かけ。
ほんのたまに自分の趣味に没頭する。
そんな平凡だけどつつましく平和な日々というのも悪くないと思います。
悪くないというか、むしろ理想に近い。
でも、これができるのって、ある程度余裕をもって働ける職場環境が必須条件ですよね。
サビ残、休日出勤、仕事を家に持ち帰るのは当たり前ということになると
たまの休日なんてドロのように眠りたいでしょうし、
趣味なんて考える暇も余計なお金もあるわけ無い。
こんな状況がずっと何年も続いているというサラリーマン、
というか女性も含めて会社員、多いと思います。
趣味なんて考えられない
これって相当ヤバいことって気付くことなく、日々の生活に追われている。
生活の為にだけ仕事して、何の楽しみもなく、ただ生きていくために働く。
私は子供を持ったことがないので分かりませんが、
子供の為ならなんでもできるっていう親の心境に立てば全く違う景色が広がっているのかも知れません。
私は残念ながらその景色を見ることなく人生を終えるつもりです。
子供を育てるという生きていく目的、目標があれば日々の活力になり
生き甲斐となるんでしょうね。
しかし、そういった心境であるにも関わず、とにかく今すぐ仕事を辞めたい。
そう思いながらも辞められない人が多いのも事実です。
昔は昇進するのに、結婚しているかどうか、子供がいるかどうかっていうのも会社の人事チェックであったっていいますから。
家族・生活を守るために、会社に尽くし、ツラくても、辞めない人材を使い倒す為に。
他人がどんな家庭環境・生活環境かは他人の知るところではありませんが
ストレスで頭がおかしくなりそう、朝外出しようとすると腹痛になる、十円ハゲになる、動悸がする。
他人の私が下手なこと言えませんが
こんな状態なら今すぐ辞めてしまった方がいいと思います。
その後どうやって生きていくかは、仕事を辞めてから考えればいいと思います。
まずは自分の命を第一に。そうしないと将来のことなんて言ってる場合ではありませんから。
命大事に。
昔のドラクエはいい事いったもんです。
生活費固定費の見直し
最近ではよく言われている固定費の見直し。
突発的な出費や、流動的な出費を心配するのではなく
固定された費用の見直し。
たとえば家賃、電話、ネット、今ならサブスク契約などです。
現状感考えられるすべての事を諦めずに生活費、生きていくコストを計算した結果、
現状、私は月間13万bahtの生活コストを想定する必要があることが分かりました。
そこまでの金額は使っていないにも関わらず、
将来そこまでのお金が必要と考えてしまうということは、
自分の中でどこか抑圧された感情、我慢している事があるんでしょうね。
ただの心配性かも知れませんけど。
欲望のまま求めるままにすべての事に出費していたら
お金なんていくらあっても足りません。
あるだけ使って、はい終了。
こうならない為に中年の年齢に完全に足を突っ込んだ今、
将来の夢も大切ではありますが
自分は、何をしたいのかではなく、何をしないか
を考える必要があります。
人間の欲望は際限がありませんので、
どこかでストップをかける必要があります。
下を見て、暗い嫌な事を考えて生活しろってことではなく
前を向いて、日々明るく幸せに過ごす為に
抑えるところは抑えることが必要です。
人生の何を削るか
何をするのかではなく、何をしないか。
今回はFIREに注目した記事となっているので
その資金などお金に注目しがちですが、
お金を稼ぐためには時間が必要です。
我々人類はまだ寿命というモノがあり、
100%みんな絶対に死ぬ日が来ます。
生まれてから死ぬ前の時間は無限ではなく、
食べて生きていく為にお金を稼ぐ必要はありますが
お金だけ稼いでそれを使う残された時間が無ければ、そのお金に価値などありません。
時間は有限です。
それを踏まえた上で、自分の人生において
何をしない方が良いのかを考える時にポイントとなるのが
お金や時間を掛けてまでそれをすることで、自分は幸せになる事ができるのか?
です。
最近思っているのが、食費。
仕事帰りに屋台とかフードコートとかでタイ料理買って家で食べれば200bahtくらい。
自炊すると食材次第だけど1食200baht~1000bahtくらい。
Pizza CompanyとかKFCとかその他もろもろデリバリー頼むと概ね500baht~1000bahtくらい。
近所のレストランに行って、そんなに飲まなければ1000baht~1500bahtくらい。
200baht~1500baht、ざっくりとした食費感。
特に夕食はこんな感じです。
仕事で疲れた、トレードでボロクソに負けたなど、
その日その時に何が食べたいか、作るのが面倒か、料理が届くまで待つのは嫌かなどの感覚で、
お金は特に気にせず、選んでいます。
まぁ、カテゴリーをどうするか選んだ後に
なるべく安く済むようにはメニュー選んだりするんですけど。
ちなみに料理は100%私の担当なので、「適当に作って」って言うだけで
何か美味いもんが出てくることは絶対にありません。
で、なんだかんだと月間20,000bahtくらいとなっているわけですが、
2人でこんな使うわけないよなって思ったら
なんだかんだとスタッフ連れていったり、オフィスに何か持って行ったり、
オフィスで昼にたかられてデリバリー頼んだりで
それらも全部こみこみです。
ご注意
今日は外出予定もなく暇だからと、だらだらとここまで書いていたらすでに1万文字みたいです。
20字×20行の原稿用紙で25枚分です。すごい分量ですね。
鬼のスクロールでここまで飛んできただけの方は
どこまで下に行っても結論があるわけではないので
ご自身の生活費を計算してみましょう。
ここまで駄文に付き合って読み進めてしまった方。
ご心配されているとおり、このままグタグダとした文章が続き、
起承転結のどれもないまま終わります。
よほど暇でない限りは、他のページにそろそろ飛びましょう。
ちょっとした贅沢
さて、こんな感じで毎月2万bahtというエンゲル係数高すぎな生活を送った為に
お腹周りにたんまりと脂肪をこしらえたおっさんが出来上がったわけですが最近思う事があります。
毎日毎日だらだらとありふれた食事をする為に500bahtや、1000bahtなど
際限もなく月々20,000bahtも食費に使うのではなく、
毎日少しずつ我慢して、200baht、300baht程度に節約すれば
300×30で9,000bahtで済ますことができます。
で、食費を削りましょうって話ではなく、
浮いたお金、11,000bahtで、日ごろ惰性で注文するような食事ではなく、
1人3,000とか4,000bahtくらいするようなカウンターの寿司とかでの食事に
月に1度や2か月に1度いくようにした方が正しいお金の使いかただよねと。
日々のなんの感動も無い惰性の食事で500bahtを無駄に使うくらいなら、
仕事終わりでダルいけど毎日安い自炊するとか屋台で買うとかして節約して、
座って注文するだけでちょっと緊張するような特別な食事をたまーの贅沢とする。
11,000baht毎日ケチって節約して、月一で8,000bahtの超絶贅沢なおまかせの寿司に行く。
これで3,000baht結果として手元に残すことができる上に
日々の惰性の食事では味わえない「体験」もすることができます。
お金は惰性で使うのではなく、特別な経験や体験を得ることに使いたい。
そもそもタイ料理なら一日300bahtと言わず、
50baht×2人で100bahtで済ませられるわけで
さすがに20,000bahtは多めに見積もっているとはいえ、多すぎ。
月一の贅沢食事含めて1万2,3千bahtくらいに抑えたいと思います。
もしくは削りに削って6,000baht。200baht×30日で6,000baht。
とにかく惰性はやめて特別な何かに使いましょう。
惰性で生きて時間を無駄にして良いほど、私達の人生は長くありません。
現実的にFIREを検討する
いい加減に晩御飯の用意をしなくてはいけない時間になりそろそろ終わりたいと思いますので、
現実的にFIREを目指すのであれば、削るところは豪快に削らないと
いつまでも働き、いつまでも惰性で消費し、いつまでも誰かに使われ続けることになりそうですので、
下記の通り大きく日々の必要経費を見直した結果こうなりました。
生活費項目 | 月間 | 年間 | メモ | |
1 | 家賃 | 10,000 | 120,000 | 半分に減額 |
2 | 携帯 | 1000 | 12,000 | 少し安く |
3 | インターネット+TV | 600 | 7,200 | ネットだけに契約変更 |
4 | 電気 | 2000 | 24,000 | 冷凍庫をカット |
5 | 水道 | 400 | 4,800 | 変更なし |
6 | 車定期メンテナンス | 200 | 2,400 | エンジンオイルを自力で交換のみ |
7 | ガソリン | 5,000 | 60,000 | 釣り頻度を下げる |
8 | 食費 | 12,000 | 144,000 | 1日650baht⇒400baht |
9 | 外食 | 0 | 0 | 食費に含める |
10 | 日用品 | 1,500 | 18,000 | ティシュシャンプーをケチって半分に |
11 | 趣味・ご褒美 | 3,500 | 42,000 | 釣りは月一 |
12 | 交際費 | 0 | 0 | 交際費も食費に |
13 | 被服費 | 1,000 | 12,000 | 服は半分に。 |
14 | スマ買替引当 | 100 | 1,200 | iphoneでなく、中古の適当なやつに |
15 | 車・買替引当 | 0 | 0 | 乗り換えない。乗り続ける |
16 | 自動車保険 | 1,500 | 18,000 | 1年更新。変更無し |
17 | 一時帰国引当 | 10,000 | 120,000 | 18万⇒12万bahtに |
合計 | 48,800 | 585,600 | やっぱり人生甘くない |
約12万bahtから5万bahtに変更となりました。
一時帰国を想定しなければ月々4万baht。
FIREをリアルに目指すとしたら、
これでも高すぎるのですが、当初の妄想よりは少しだけ
FIREを現実的に捉えられるところまできました。
で、
思ったのが、なんだかんだ「車」って維持費高いなということ。
タイだと日本みたいに車検で大きくお金が減ることはないし、
車両税も気にするほどではないと思って見過ごしていましたが、
ガソリンや保険、乗り換えに掛かる将来的なコストを考えると
FIREの可否を左右するほど金銭面で影響があります。
今は仕事を含めて年間3万キロ走るくらい使い倒しているので
車が無い生活は想像できませんが、
生活のステージが変わる時に、必要なさそうであれば
手放す選択も必要かも知れません。
とはいえ、まずは急ブレーキ、急発進でエンジンに負担掛からないように大事に乗ります。
ダラダラとここまで書き綴ってきましたが、
結論としては、FIREしたいなら余計なことにお金使わず貯めろ。
FIREできる前にFIREされたくないなら仕事頑張れってことですね。
当方、株ブログではありますが
負けっぱなしの主ですので、年間○%で運用とか
25年分の資金を貯めて4%で運用して、切り崩していくみたいな
皮算用をして妄想することも、もうしません。というか、
非常に遺憾ながら出来ません。
しっかりと自分をコントロールし、ギャンブル運用ではなく、
現実を見据えた資産運用が可能な方は可能かと思いますが
私がそれをするとただの妄想となり、どうぜしっかりとした運用なんて出来ません。
出来るならタイ株でとっくに成果が出ているはずです。
現在は個別株は日々のギャンブルトレードだけにして、
少しずつインデックスに資金移行していますが、
投下できる資金量がそもそも知れていますし、年率○%の利率で何年後にはどれくらい増えてとか考えずに
増えたらラッキー、減らなきゃいいくらいの感覚です。
きっと減ります。しかし、自分でトレードするよりは絶対に良い結果となるはずです。
そもそも自分が資産運用なるものでお金を増やせるとは思えないところまできています。
ですので、株ブログのクセに
FIREを実現するために、現実的なところまで生活費を節約し、
無駄を省き、気合いとケチでお金を貯めるという身もふたもない戦略を選ばざるを得ない。
毎月の生活コスト×12ヶ月×25年と言わず、
毎月の生活コスト×12ヶ月×40年を貯めて死ぬまで食っていけるべく、
蓄財期間は健康を保ちつつ、可能な限り屋台飯でやり過ごす。
生活コストを削っても精神的に来ない、問題無いところは極限まで削る。
支障が出るような事はしないようにしましょう。どうせ長続きしませんから。
無駄遣いも人付き合いも大してしてないクセに、なんかお金が貯まらないんですよね。
って人は、まずは使途不明金を減らすべく日々の出費をメモするところから始めましょう。
ではでは。