仏教における乞食とは托鉢。
タイでいう僧侶さんが歩いてまわっているタンブンですね。
この高尚な乞食とは異なり、
バンコクの街中には様々な乞食が存在します。
その一つというか、一番真っ当?な乞食が、
家もお金もなく今日生きていくために
他人に見せたくもない汚い格好で座ったり、
寝そべったりしてやっているマジ乞食。
田舎で農作業やるより、バンコクに来て乞食やった方が稼げるから
出稼ぎとしてバンコクに出てきて、
自分から率先しビジネスとしてやっている自発的ビジネス乞食。
マフィアに搾取され、腕をもぎ取られ、片足を切られて強制的に乞食やっている
ヤバ乞食などがあります。
日本でも同じような人達が存在するのかも知れませんが、
2020年10月、新しい乞食の姿が示されました。
それがGoTo乞食です。
飲食店に予約して入店し、調味料だけ舐めて1,000ポイントをゲットする。
やっちゃいけないとも言ってないし、店側も予約時点で席のみの予約はダメって
ルールを明確化していないから別に犯罪を犯しているわけでも無いし、
罰金も有りません。
でも、それでいいんでしょうか。
それで後日ポイントを使う時に楽しく・美味しく食事できるんでしょうか。
真っ当な精神で。
ここで一つ、
つい先日テニスのアンダーサーブの話題を耳にしました。
一般的な男子テニスの1本目のサーブは、
上から力一杯スピードもパワーも溢れ
時速約200kmに及ぶ強烈なサーブを打つので、
受け手はその強烈なスピードボールに備え
コート後方に構えてサーブを待ちます。
その受け手がコート後方に位置しているのをいいことに、
サーブを打つ側が、スピードもパワーもない地面でバウンドしても
ろくに跳ね返らないボールを打つのがアンダーサーブです。
これは受け手がスピードボールへの対応に集中していれば集中しているほど
効き目がありますが、これが汚い手法なのか、真っ当な手法なのか論争が
アンダーサーブ問題でした。
彼らテニス選手は、趣味でテニスをやっているわけではありません。
その世界で生き残らなければ、勝てなければスポンサーも付きませんし、
ランキングも上がっていきませんので選手としての存在価値を上げていく事は出来ません。
「勝つためには手段を選ぶ必要はない」そういった意味合いの事を
トッププレイヤーたちも言っています。
しかし、状況にもよるよねと付け加えています。
いつでも、誰でもかれでもやってもいいけど、
それを見倣うべきではないし、尊敬はされないよね。と。
GoTo乞食とはちょっとレベルが違う常識・マナーの問題かも知れませんが、
この乞食行動を見聞きした時に思い出しました。
民度という言葉がありますが、
このGoTo乞食は民度を上げる物ではないですよね。
別に皆が皆やっているわけじゃないから、
民度という言葉で、国民全員を一括りにするのは良くはありませんが、
もし海外でこんな情けない日本のGoTo乞食のニュースが流れたら
日本も落ちたなぁって思われますよね。
ルールで決められていないから
店側が規制していないのがおかしい
貰える権利を貰って何が悪い
やっている人はこう思っているのかも知れませんが、
電車を待つ列に割り込むような行為とほぼほぼ一緒だと思います。
列に割り込んだら電車に乗れないってルールがあるわけじゃないし、
電車に乗る権利はあるのだからそれを行使しているだけ。
自分が食べたい丼物食べて600円とか700円とか使って、
何故か1,000ポイント貰えるって不思議な制度だなぁ、
もし30円とか50円のトッピングみたいな物だけ注文して
900ポイント以上貰えるってことだよね?すごくね?
みたいに、考えるだけならいいですけど、
それを行動に移すって、本当に日本はどうしちゃったのよって思います。
本当にお金に困っているのかも知れないし、
働き口もなく、カラダが不自由で収入を得る手段がないのかも知れません。
それをやらなきゃ明日死ぬくらい困窮しているのかも知れません。
乞食行動をしている人達の経済状況や、生活環境も知りませんから
こんなブログで一方的に書くのも失礼かも知れませんが、
それって本当にやらなきゃダメなことなのかなと思ってしまいました。
自分が何日もろくに食べれていない状況で、
この各種GoToキャンペーンが実施されたら
ルールの穴をついた行動をする可能性を否定できるわけではありませんが、
ちょっとね。。。
さーて、そうならないように勉強するかな。
ではでは。