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「サンクコスト効果」「ハロー効果」「ピグマリオン効果」 3つの効果

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■ライフハック
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あなたの判断を狂わせる「認知バイアス」の世界Ⅰ

おっさん
おっさん

こんばんは、おっさん先生です。

今日は、「サンクコスト効果」「ハロー効果」「ピグマリオン効果

など、人の認識を操作したり、されたり、無意識にモチベーションにまで影響を与える認知バイアス3つの「効果」についてまとめていきます。

皆さんは、「認知バイアス」という言葉をご存知ですか?
この単語自体は聞いたことないという方も多いですが、一つ一つの事象を見ていけば、誰しもが実体験として経験をお持ちだと思います。

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認知バイアスとは

認知バイアスとは‥‥

「ある事象に対しての評価・自身の行動を検討する際に、自分の利害や希望に応える方向に考えや評価が歪められたり、事象の目立ちやすい特徴の印象に引きずられて、他の目立たない特徴についての評価が歪められた形で認識され、それの評価が実際の行動にも影響を与えてしまうこと」です。

実際にはこんな短い文章で説明し切れるものではなく、色々な大学の教授の方や研究者が様々な論文を発表されています。

といっても難しい話ではなくて、分かりやすい事象でいうと

例えば:サンクコスト(埋没費用)

サンクコストとは・・・

自分の意思決定の内容にかかわらず、すでに回収不可能なコストのこと。
またそれに固執し新たな損失を生み出すこと。

例えば、食べ放題の焼肉店やビュッフェのお店などで、店に支払った金額以上に食べて元をとろうと、限界を超えてお腹に詰め込むこと。これをサンクコスト(埋没費用)と言います。※店が存在しているということは、家賃・人件費・その他費用などを支払っても利益が出ているということ。いくら頑張っても元を取るなんてことは出来ません。分かっているはずなのに、限界まで詰め込んでしまいます。毎回。美味しくゆっくり食べましょう。

これは映画館でクソ面白くもない映画を選んでしまって、開始5分でもう外に出たいと思ったにもかかわらず、チケット代の元を取らなきゃもったいないと思い、つまらないとずっと思いながら座って時間を無駄にするのと同じです。見ようが見まいが、チケット代はどうせ返ってきません。

つまらないと思っているにも関わらず座っているということは、
「チケット代」「あなたの大切な時間」まで失われるということです。本来であれば、つまらないと思った段階で元をとろうなんて思わず席を離れて好きな事をすればよいのです。

合理的に考えれば、はじめの損失(食べ放題代金・チケット代金)の回収を諦めればよいのに、それを回収しようとするばかりに、新たな損失(健康・時間)を生み出してしまうのです。

株で言えば、
あなたの買った企業の株価、まわりの株価暴落に巻き込まれて下がったんじゃなくて、業績不振や大きな不正が発覚し、株価を落としていたりしませんか?

こんな場合は、損失を受け入れて一旦損切りする事も冷静に判断する必要があります。なんでもかんでも塩漬けにしている間に、損切りして資金を流動化させていれば得られた利益もあるかも知れません。

人生で起こる事のすべてを合理的に判断したいとは思いませんが、必要に応じて自分の選択や判断に対して、本当にそれが1番の選択肢なのか今一度問いかける必要はあるかも知れません。

こういったことを研究しているのが、認知バイアスの世界です。

さて、次にハロー効果についてです。

ハロー効果(Halo Effect)

ハローエフェクトとは・・・

物事や人物を評価する際に、目立って優れている・劣っている特徴がある場合に、その特徴が物事や人物の他の要素に関しても影響を与える効果のことです。

例えば、

「仕事場で朝、元気に挨拶ができる人は、快活で仕事もテキパキとこなすはずだ。」

この逆もしかり。これがハロー効果の一つです。

「あいさつ」ができることと、「仕事」ができることは全く違う事です。
関係が無いとは言い切れませんが、「異なる物事」です。

あいさつだけなら、田舎の元気な小学生の方がよっぽど大きな声でハキハキ挨拶をしてくれます。でも小学生はオフィスでバリバリと仕事は出来ませんよね?

このハロー効果は、

良い方向へは、ポジティブ・ハローエフェクト(Positive Halo Effect)

■悪い方向へは、ネガティブ・ハローエフェクト(Negative Halo Effect)

日本語では、ハローですが、英語ではヘイローです。
Hello ではなく Haloです。
こんにちは」ではなく、「後光・光の輪」のことです。全く意味が違います。

勘違いしないように気を付けましょう。
日本語のカタカナ英語の功罪でもありますが、英語圏からの知識や考えを勉強する際には、日本語がネイティブなので日本語訳を使うのは仕方ないですが、和製英語のように英語では存在しないものや誤認をさせるものもあるのでそれを認識した上で勉強していきましょう。

※このブログは日本語ベースなのでハロー効果と表記します。

私は父親も母親も日本人のド田舎育ちで、日本語に囲まれて(方言はキツイですが)育ちました。そこから地方の国立大学を卒業して、就職するまであまり外国人と関わるようなことは無かったです。※アルバイトでは多少ありましたが。。。

そして、現在では日常タイ人に囲まれて仕事をしていますが、

「日本語話者の外国人」に対して「ハロー効果」の影響をモロにウケている営業先の日本人のお客様が沢山いらっしゃいます。
このは、「日本語が話せる」ということがポジティブな効果を発生させています。

日本語を話せるという理由で採用した通訳やアシスタント程度ならいいですが、部下も居てそれを管理する必要もあるようなポジションに結構なお給料で「日本語が話せるから」という理由だけで採用してしまっている日系企業が本当に多いです。

その採用した「日本語話者の使えない人」が仕事が出来ればよいですが、出来なかった場合には悲惨です。そういった人は口は達者な場合が本当に多いので発覚するのには時間が掛かるのですが。

こういった人材を採用してしまうと、その下のスタッフのモチベーションは上がらないし、採用した上司の日本人本人の仕事も滞ります。そして私のような外部の人間の、見聞きしないところで私のせいにして言い訳をしていたということが往々にしてあります。

ちょっと愚痴っぽくなりましたが、
こういった「日本語を話せるやつは仕事もできる」などという壮大な勘違いを呼び込む可能性もある「ハロー効果」、皆さんもぜひ覚えておきましょう。

ピグマリオン効果 (ホーソン効果・ゴーレム効果)

次にピグマリオン効果です。

これは、私たち自身に影響を与えるものではなく、相手に影響を与える効果です。

ピグマリオン効果とは・・・

人は他者から期待されることによって成績が向上する現象のこと。

※例えば学校の教師が生徒に期待していることを明示して教えるとその生徒の成績は上がる。対して、教師が生徒に大して期待もしていないことを伝わる態度で接しているのとでは、その生徒の成績に与える影響は全く異なる。

これと似た効果として、ホーソン効果というものがあります。

ホーソン効果とは・・・

本来、「人(ヒト)」というものは、注目されることを好み、注目されることによって成果を上げようとその人物がもつ力(チカラ)を発揮しようとするもの。

※ボクサーが小さな会場で少人数の観客を前に試合をするのと、バカでかい会場で試合をするのでは発揮する力が違う。テレビ収録に観客を入れるというのもタレントが力を発揮するという面で同じ。

ピグマリオン効果に対して、真逆の効果としてゴーレム効果があります。

ゴーレム効果とは・・・

他者から期待されないことにより、成績が低下する現象のこと。

 

この宜しくないホーソン効果とゴーレム効果が同時発生しているのが、
先ほどの「日本語は話せるけど使えない人」、だけど「自分勝手なもっと使えない日本人から重用されている直属の上司」の下にいるスタッフに起こっている現象です。彼らは期待もされていないし、注目もされないので、モチベーションも上がることはなく、彼らが本来持つチカラを発揮することはありません。

なので、人を判断する際には、間違った認識ではなく正しい正当な評価をしましょうというお話でした。

 

ちなみに、
企業の株価は、いくら私たちが精神的に期待したところでこれに応えることはありません。無駄です。
その企業を経済的に支援する、例えばセブンイレブンで何億円も買い物するとか、ガソリンを石油タンカー単位で数えるくらい使うとかそれくらいしないと支援にもならないし、精神論じゃ勝てません。
状況を誤認せず、必要に応じて損切りも利確も冷静に行っていきましょう。

今回は以上です。

最後までお読み頂きありがとうございます。
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